第2回「障がい」を考える小委員会が、10月26~27日に開催された。
26日は、社会福祉法人・神戸聖隷福祉事業団を訪問し、神戸聖生園(知的障害者就労継続支援B型、生活介護)、神戸友生園(就労継続支援B型)、神戸愛生園(身体障害者入所支援、生活介護)の3施設を視察した。
西神戸教会の祈りから生まれキリスト教精神を基本理念に据える同法人は、創設から40年を経た現在、行政委託も含め70余の事業を展開する。利用者は約1500名にのぼり、職員533名のうち25名(4.7%)がクリスチャンである。
利用者の霊的な求めから和田山地の塩伝道所、神戸愛生伝道所が生まれた。各施設長、常任理事に「教会に望むことは?」という質問を向けると、次の答えが返ってきた。地域に支えられ存続する一方で、誤解や偏見による根強い反発も残る。施設と地域の仲立ちになってほしい。施設の歩みや抱える課題に「共感してほしい」。法人がいかに歩むべきか迷うときにも「いつも傍らにいてほしい」。言葉に教会への深い信頼を見る。現在十数名の協力牧師、教会がさまざまな形で関わり、キリストの息吹が吹き込まれている。
27日、会場を神戸東部教会に移して会議を行った。2016年10月3日~4日、戸山サンライズにて開催予定の《第5回「障がい」を考える全国交流会》へ向け、準備を進めた。本交流会は、二ノ宮アキイエ氏(アジア太平洋障害者センター所長)を講師に迎え、「国連・障害者権利条約と日本の障害者法制をめぐって」を主題に、2006年に採択され昨年日本も批准した障害者権利条約と、これに伴う障害者法の整備を受け、当事者、教会の視点から現状を考える。
本委員会ホームページの内容と「牧会者とその家族のための相談室」の設置については継続審議とした。
最後に、全国交流会の関連で、①「障害者権利条約」、②「障害者法」について、それぞれ堀眞知子委員長と森田恭一郎委員が発題し、委員同士の学びを深めた。
次回委員会は、2016年4月11~12日、愛知教会で開催する。
(上竹裕子報)