「希望をもって喜び、苦難を耐え忍び、たゆまず祈りなさい」(ロマ12・12)。
台湾基督長老教会が主催する「I Love Taiwan」は2002年から始まり、今年で第13回を迎えた。7月1日から7月18日まで「恵みのしるしを見よ」のテーマで行われ、18カ国から90名の海外青年、89名(スタッフも含む)の台湾青年が参加した。教団からは台湾協約委員会を通して2名の参加者が与えられた。
初め3日は台湾とPCTを海外青年に知ってもらうプログラムや、牧師による神学基礎講座を含むオリエンテーションと各個教会・機関への派遣礼拝が行われる。後の10日間は各個教会や機関へ派遣され、夏の日曜学校キャンプの手伝いや教会の奉仕に携わる。そして最後3日は、派遣先での活動報告と海外青年によるカルチャーナイト等が行われ、最後に閉会礼拝をもって各国へ解散・派遣となる。
台湾での18日間と出会いは本当に祝福された時だった。ILTに集められた各国の青年は彼ら彼女らのスタイルで神様と向き合っていた。思いっきり騒ぎ、思いっきり讃美し、その時そのときを友と共に生きていた。それぞれが異なる政治的状況にあり、受けてきた教育も違う。そんな若者たちの集りは驚きと学び、そして励ましの連続であった。
ILT18日間中10日間は台湾各地のローカルチャーチへと派遣されたが、私が他7人の兄弟・姉妹らと共に派遣された長光教会での日々は希望と苦難が混在した10日間であった。私たち8人の関係は良かったものの、当初は共に派遣されたメンバーであるという恵みを十分には共感できていなかった。教会近くの畑の整備のあと、私は泣いた。ワークに参加しないメンバーの姿を見ているうちに、私たち8人が長光教会に派遣された意味がわからなくなり、私たちの間に神様の存在を確信できず、そんな現状、そんな自分がとても悲しかったからである。けれど、礼拝堂で十字架に向かい祈るうちに、どれだけ私が主の存在を疑ったとしても主は絶えず共にいてくださる最も愛に溢れるお方なのだということを思い知らされた。主ははじめから私たちと共にいて、その時そのときに最も必要なもの、時、出会いを惜しまず与えて下さるのである。これはシェアリングの際にそれぞれの口から証しとして語られていた。主は私たち一人ひとりをリードし、かつ信頼をもって各国に送り出して下さっているのではないだろうか。そして、帰路の飛行機から日本の大地をみて、〝あぁ、ここが私の遣わされた地なのだ”と感じた。いままでは〝きっとそうなのだろう”という感覚でこの事柄を捉えていたが、いまはこのことをリアルに感じ、ワクワクしている自分がいる。
与えられている環境に感謝しつつ、絶えず祈り、主がこの地に与えてくださっている生命と向き合っていこう。多くの祈り、サポート、そして主に感謝して。(八束春香報/関西学院教会員)