6月26日から7月12日の間、スタッフ50人、ボランティア4人、現地教会の青年32人、海外参加者69人、参加国23、総勢155人という大がかりな台湾基督長老教会(PCT)主催「I Love Taiwan Mission」(ILT)に日本人として参加する機会を与えられた。
学校があった私は、2日遅れの参加となったが、日本人の参加者が珍しかったらしく着いてすぐにみんなから大歓迎された。3日間のオリエンテーションを兼ねた全体会の後、グループに分けられ台湾各地の19の教会に派遣され、そこで奉仕を行った。
私が派遣されたのは彰化県にある竹塘教会。年齢性別国籍言語の異なった8人という大型グループで香港、マレーシア、韓国、ハンガリー(2)、台湾(2)、日本というチーム編成だった。教会での主な活動内容は教会の青年たちの運営による子どもたちを集めての「サマーキャンプ」の手伝い。まず教会の青年の数に驚く、また通ってくる子どもたちの数に驚く。青年25人、子ども100人、さまざまなプログラムで子どもたちを楽しませた。海外参加者一人ひとりの賜物が生かされキャンプは大成功に終わった。10日間楽しく過ごした竹塘教会と別れを告げ台南に全参加者が再び集まりそれぞれの教会の報告会をもった。
ここから、私がこのプログラムを通して学んだことを2つに分けて紹介する。
⑴青年について
台湾の青年はパワフルだった。サマーキャンプはもちろんだが、青年たちは私たちをも楽しませるためのプログラムをいくつも用意してくれた。この青年たちは幼い頃こういったキャンプや教会生活で育っていった青年であることは明らかであった。竹塘教会の牧師はもちろん、この子どもたち、青年たちは将来のために大切な存在であるのだが、彼らは神様の子どもであるから「今、この瞬間」に大切な存在なのだと語られた言葉が強く印象に残った。だからこそ彼らは教会に残り続けているのだ。
⑵日本人として台湾のプログラムに参加したこと
ILTの目的の中のひとつに「台湾を愛す」という課題があるため台湾の歴史を学ぶ機会も多く与えられた。いくら親日国の台湾でも戦争の場面や原住民弾圧は許しがたい出来事。歴史は変えることはできないが、学ぶことはできる。日本でもしっかりと教育してこの点を学ぶべきだと感じた。日本との深い歴史を知った上でなお日本を愛してくれる台湾。私はそれ以上の愛を返したいと思った。
台湾の教会は愛と信仰で溢れていた。台湾人も、台湾に集まってきた外国人も愛に溢れていることを直接感じることができた。
送り出してくれた教団の台湾協約委員会、すすめてくれたSCFの方々、サポートしてくれた家族とILTの仲間たち、そしてはじめからおわりまでずっと一緒にいてくださった神様に感謝して、ILT2014の報告とさせていただく。(細田じょい報/東中野教会員)