第六〇回東北教区総会は五月二四~二五日、仙台青葉荘教会、東北教区センター「エマオ」を会場に開催された。開会時、出席正議員は一七七名中一二四名。 開会礼拝・聖餐式後、一名の按手礼式、四名の准允式が執行された。続いて教区センター館長就任式が行われ、工藤正剛氏を専任館長として迎えた。
教区四役選挙が行われ、福島純雄議長(郡山)が再選、副議長には高橋和人氏(仙台東六番丁)を選出、正副議長の推薦により宮崎新氏(福島伊達)を書記に選任した。また宣教部委員長に小西望氏(仙台北)が選出された。
前総会決議により機構改革が行われ、地区再編と宣教共働会計設立による地区主体の教会互助体制となって一年を経過した。新地区編成による地区報告が順次なされ、困難な中で意欲的に新しい地区形成に取り組む姿勢が語られた。関連して前年度から十年を目途とする長期宣教基本方針が策定され、その中に単年度計画が位置づけられるようになった。二年目は前年度の反省を活かし、それぞれの活動内容を充実深化させ、教区・地区の共同体性と連帯性を深めると共に各教会の宣教力を高めゆくことを目指す。その中で共有すべく「東北教区ハンドブック」と「祈りのカレンダー」の製作状況報告がなされた。
教区歳入歳出決算では、機構改革過渡期による科目等の混乱が指摘され、また教区活動連帯資金と教区活動連帯配分資金の未収金の記載方法に意見が出された。教区センター「エマオ」については、教区からの借入金返済を開始したが、経営内容は未だ厳しい状態であることが指摘された。教区負担金は、前年度より四・四%減の予算が承認された。各教会が前年度より減収していることを配慮したものである。
また建議案として、「ふたたび『日本基督教団性差別特設委員会』再設置を求める件」が提案され、満場一致で可決された。第34回日本基督教団総会に提出した議案が十分な取扱いを受けなかったとの認識による。
教団問安使・山北宣久教団議長による挨拶がなされ、聖礼典理解をめぐって、教団と沖縄教区との関係の改善、セクシュアル・ハラスメントに対する対応等、教団の直面する諸課題について、活発な質疑応答がなされた。その後、在日大韓基督教会の関東地方会、仙台教会、山形教会の三名の牧師より挨拶がなされた。その他、関東教区・村田元副議長より、中越地震被災援助についての感謝と報告、兵庫教区・小林聖牧師より、震災復興十年の経過報告がなされた。
常置委員
【教職】酒井薫(仙台北三番丁)、柴田彰(川谷)、片岡謁也(猪苗代)
【信徒】志藤仁一(山形本町)、遠藤道雄(福島伊達)、斉藤仁一(山都)
(松本のぞみ報)