「みんなで遊ぼう子ども大会」に一五〇名
沖縄教区で信仰の継承目指しユニークな企画
「みんなで遊ぼう子ども大会」が七月二三日(土)、愛隣園(児童養護施設)の体育館において開催された。
これは、沖縄教区宣教部委員会の下に諸教会の有志をもって構成された実行委員会の自由な企画で成されたものである。その日は、教会のキャンプや夏休みの学校行事と重なった所もあったにも拘わらず約一五〇名の参加者が与えられた。
開会礼拝では比嘉盛二郎牧師(高原教会)から「子どもを招くイエスさま」(マタイ一九・一三〜一五)の説教を聞いた。
それから実行委員長の長嶺明子さん(読谷教会)と榎本恵牧師(良きサマリア人伝道所)による総合司会のリードで参加教会が担当するそれぞれのコーナーに分かれた。
各コーナーには、大縄飛び、大玉遊び、卓球、スリー・オン・スリーバスケット、ブーメラン作りがあり、参加者はそれぞれ好きなところでプレーを楽しんだ。スリー・オン・スリーバスケットには子どもたちに牧師も加わった。それぞれのコーナーは思いの外盛り上がりを見せた。特に、ブーメラン作りは小さな子どもたちに大人気であった。
思う存分楽しんでいる子どもたちの姿を信仰の先輩たちが見守っている光景は正に神の家族としての教会らしい光景であった。
昼食は、寄宮集会所(与那原教会)の姉妹たちがカレーライスを用意してくださった。一五〇人分を用意したということだが、後で参加者の数を知ったとき姉妹たちは大変驚いていた。かき氷も好きなだけ頂き、子どもたちはどの顔も満足そうだった。
お昼を済ませて、午後はステージにてミニライブが催された。読谷教会の子どもたちによる空手演武、美里教会の子どもたちによる琉球舞踊、それから一般の若者たちによる飛び入り参加のロックバンド、フォークバンドがライブを盛り上げてくれた。
閉会礼拝では望月智牧師(志真志伝道所)から「キリストの体としての教会」(Ⅰコリント一二・二七)の説教を聞き讃美と祈りの内に会を閉じた。
実に、このような集いは二〇数年ぶりである。ある信徒は教区の集いといえば、「合同のとらえなおし」に代表されるような難しいものばかりだと思っていたが今回このような集いに参加して教会の交わりの底力を感じたと話された。
それから、愛隣園の子どもたちとの関わりも持てて良かった。今後も彼らと関わりの持てる集いを期待したいという声も聞かれた。
又、ある教師は、この会の成功は宣教部委員会が実行委員会の自主性を重んじてくれた所にあるとの意見を述べられた。
後日、開かれた反省会では、宣教部委員会の方でも今回の「子ども大会」が高く評価され、本年度内にもう一度、何らかの集いを企画することとなった。
信仰の継承を真剣に考えて欲しいとの強い声が反映された今回の企画であった。
(具志堅篤報)