第56回中部教区総会は五月二三~二四日、名古屋中央教会を会場に、開催された。出席正議員は二〇五名中一九四名。総会の中で四名の准允式が執行された。 主な議事は常置委員会報告、教団総会議員選挙、教団問安使挨拶、常置委員会提案による議案であった。議案のうち主なものは「二〇〇六年度宣教実施目標(案)」と「教区規則変更に関する件」であった。宣教実施目標案は、「教団信仰告白と教憲・教規にもとづく、宣教理解の一致と信頼関係」が強調され、賛成多数で可決された。教区規則変更に関する件は、「『会計監査委員』を『監査委員』へ変更する」(業務監査を含む変更)、「常置委員総数を十四名(教師八・信徒六)から十一名(教師六・信徒五)へ変更する」の二つが可決。「常設委員会を互助委員会および愛知老人コミュニティーセンター委員会とし、『障害者と教会』委員会および部落差別問題委員会を特設委員会とする。合わせて特別委員会を規則に位置付ける」は様々な意見が交わされた後、採決に入り、六割の賛成はあったものの規則変更に必要な三分の二に届かず否決となった。
教団問安使・山北宣久教団議長による挨拶の中でも、特に強調されたのは、教憲・教規に則った「正しい聖礼典の執行」による信仰職制的一致の確認であった。また教団と沖縄教区との関係の改善、教団財政をめぐって等、教団の直面する諸課題について、活発な質疑応答がなされた。尚、常置委員会報告、教会記録審査委員会報告でも「正しい聖礼典の執行」について取り上げられ、中部教区での関心の高さをうかがわせた。また、楠本史郎教区議長の開会礼拝説教も「洗礼は一つ信仰は一つ」であった。
その他、教区内各部・各委員会・各地区・関係学校の活動について、それぞれ評価と展望が報告され、相互の宣教協力と一致が確認された。特に関係学校教師の出席が多く見受けられ、教区内諸教会・伝道所とキリスト教教育機関との相互協力が密接であることが表れていた。
教団総会議員選挙結果
【教職】楠本史郎(若草)、武田真治(金城)、加藤幹夫(阿漕)、井ノ川勝(山田)、横山良樹(半田)、渡部和使(名古屋北)、小宮山剛(富山二番町)、釜土達雄(七尾)、中島聡(如鷲)、菊地潤子(四日市)、小堀康彦(富山鹿島町)
【信徒】川原潤(羽咋)、本弘禮子(津)、大杉弘(若草)、阿部美男(名古屋北)、永井勝(富山鹿島町)、伊藤孝一(中京)、後藤田遊子(金沢長町)、立田彰子(上野)、上村清(富山二番町)、衣川正氣(金沢南部)、西尾勝雄(愛北)
(松本のぞみ報)