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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4604号】岩国米軍基地機能強化反対決議 西中国

2006年6月10日

第55回西中国教区定期総会が、五月九日~十日、パルメイト出雲を会場に開催された。広島・山口での開催が続く中、十数年ぶりの島根での開催となった。
開会礼拝に続き組織会。正議員一三六名中一一七名の出席で総会成立。常置委員会推薦准議員承認の際、現在の教団執行部の姿勢や教団総会議長名で配布された『二〇〇六年度教区総会への挨拶』の内容に対する強い疑義と抗議の声が議場から上がり、「教団問安使を准議員にせず口頭での挨拶も認めない」との動議が出された。原案のうち教団問安使の准議員承認を他の准議員承認と切り離して扱い、まず動議について採決し少数否決。続いて原案も少数否決となった。この結果、傍聴及び口頭での挨拶の余地は残されたが、教団問安使はその希望を出すことなく会場を後にした。関連事項として、総会直前の常置委員会で採択された「『二〇〇六年度教区総会への挨拶』への抗議」を総会名で採択すべきとの建議案が出され、賛成多数で可決された。これは、教団諸会議に沖縄教区が欠席している原因が、あたかも沖縄教区の側にあるかのように記されていること等、受け入れがたい内容であるとの意志表示である。また議員提案として「教団総会について沖縄教区との関係回復を最優先課題とする件」が提案されたが、教団総会議長の姿勢が変わらず沖縄教区が教団総会を欠席した場合、「教団総会議長の招集に応じるべきできないことを表明する」との内容を巡って意見が分かれ少数否決となった。
また、三名の准允式と二名の按手礼、逝去信徒記念式が執行され祈りを合せた。
常置委員会提案議案として、「米軍の世界再編に伴う岩国基地の機能強化に断固反対し、各地との連帯を深めながら取り組みを推進する件」、「教区宣教基本方針・宣教基本方策の見直しに関する件」が賛成多数で可決された。建議案は、「西中国教区はセクシュアル・ハラスメントに対する取り組みを教会の宣教としてとらえ、教区としてそのような事件が起こらないように具体的な取り組みを行う件」、「上関原発建設計画の中止を求める件」、「米軍世界再編に伴う沖縄・辺野古への米軍新基地建設を阻止するために教区として引き続き具体的に取り組む件」が可決された。
総じて、教団執行部の姿勢に抗議の意志を明らかにすると共に、その批判を自らにも向け、教会・教区・地域で問われている事柄に、主体的に取り組んでいくことを確認した総会だった。
教団総会議員選挙結果
【教職】東島勇人(益田)、高橋敏通(下松)、柴田もゆる(廿日市)、滝澤貢(防府)、久保田十一郎(広島船越)、西嶋佳弘(広島牛田)、稲垣裕一(長門)
【信徒】西澤宏(広島牛田)、浦部頼子(小郡)、若尾景子(廿日市)、島敞史(宇部緑橋)、安田浩規(防府)、下手従容(周防)、新田義見(三次)
(東島勇人報)

教団新報
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