第65回東京教区定期総会は五月三〇〜三一日の両日富士見町教会を会場に、正議員、准議員等四二二名の出席を得て開催された。
開会礼拝は富里教会島津虔一牧師による「教会の生命の基盤」と題する説教によってなされた。
礼拝に続き、教団問安使山北宣久教団総会議長、来賓秋山徹出版局長、小林貞夫年金局理事長の挨拶を受けた。
山北宣久教団議長は教団の課題に言及。「教団紛争等で体力の落ちた教団は信頼関係の回復が急務」「正しい聖礼典執行による一致」を訴え、新潟県中越地震被災支援に一層の募金協力を呼びかけた。
長崎哲夫教区総会議長は、議長報告として教区運営状況を詳細に述べた。教務の一部を五支区に委任することとあわせて五支区教務打ち合わせ会により教務を遂行し、教区財政は負担金の四割によって賄われ六割は教団に納付、負担金未納問題は教区財政全体の位置づけによる検討の方向で取り組むと述べた。
また懸案の墓所拡張工事は今春完成したが、教職隠退ホーム信愛荘の老朽化問題は今後の課題とした。
一方、教区の互助体制は、教会進展費とともに、伊豆諸島伝道協議会など全教区的支援体制の取り組みが進められていること、各支区三名による中越地震被災教会支援委員会によって募金活動が行われていること、自然災害等緊急時に際し、緊密な連絡協力体制、財政的準備など報告した。
これらの議長報告に関し、前総会における議長の議事運営について異議が出されたが、議長は、通常の議場整理であると表明し、採決の結果、議長報告は承認された。
教区財政関連議案。二〇〇五年度決算報告は対予算比約九五%での推移と、二〇〇六年度予算は、対前年比減額約二百万円の一億三千八百十万八千円で承認可決された。
続いて、一九六八年からの基準を見直す常置委員会提案「東京教区教会設立・伝道所開設基準および支援要綱」が可決された。
議員提出による議案、「日本国憲法第九条改憲に反対する決議に関する件」、「東京教区負担金未納累計額を明らかにする件」など、いずれも少数否決された。議場は、紛争時から引きずってきた諸問題を感じ取り、次第に整理され、整えられていくのを実感した。
教団総会議員選挙結果。
【教職】長山信夫(銀座)、木下宣世(西千葉)、張田眞(鳥居坂)、小橋孝一(霊南坂)、米倉美佐男(聖和)、橋爪忠夫(洗足)、古屋博規(小石川白山)、田村博(田園調布)、松下恭規(芝)、長崎哲夫(東京山手)、中村征一郎(東金)、野村和正(長原)、山北宣久(聖ヶ丘)、藤田義哉(玉川平安)、深井智朗(滝野川)、石井錦一(松戸)、倉橋康夫(富士見町)、河合裕志(西新井)、長津栄(高輪)、高橋津賀子(馬込)、岸俊彦(経堂北)、佐野英二(安藤記念)、亀岡顕(本郷中央)、山本裕司(西片町)、内田汎(鎌ヶ谷)、長島成幸(ユーカリが丘)
【信徒】樋田利明(富士見町)、池田浩二(霊南坂)、棟居正(柿ノ木坂)、川上郁夫(西新井)、鈴木優子(小松川)、持田二郎(池袋西)、鈴木功男(目白)、永井清陽(経堂北)、朝岡瑞子(船橋)、岡田義信(田園調布)、岩澤嵩(銀座)、
相馬洋子(碑文谷)、加藤楽子(聖ヶ丘)、澤田竹二郎(白金)、岩橋善昭(新津田沼)、鈴木秀信(船橋)、笠原康子(銀座)、丸尾時彦(波浮)、金子寿一(高輪)、飯島弘(長原)、石渡伸一(聖徒)、井上光紀(鳥居坂)、秋山眞兄(信濃町)、林節子(巣鴨ときわ)、山下雅紀(青堀)、石井信満(長生)
常置委員半数改選選挙結果。
【教職】米倉美佐男(聖和)、長山信夫(銀座)、野村和正(長原)、古屋博規(小石川白山)、松下恭規(芝)
【信徒】棟居正(柿ノ木坂)、永井清陽(経堂北)、朝岡瑞子(船橋)、持田二郎(池袋西)、岡田義信(田園調布)
(鈴木功男報)