▼今年の我が家庭菜園は、殆どのものが不作で、大きな挫折感を味わった。投資もした。労力も、気持ちもつぎ込んだ。だが報われなかった。その原因を、全て天候異変のせいと決め込んでいた。その証拠には、凶作時に強いサツマイモだけは例年以上に採れた。▼しかし、どうもそれだけではないらしい。長野県で、半農半牧の優雅な日々を送る(そんなことはないか)Y牧師に窮状を訴えたら、いろいろと指摘を受けた。全く自己流で二〇年、聞きかじりの間違った知識を貯えていたらしい。▼この際、謙虚に、第一歩から出直しと、『初めての野菜作り』なる本を買い求めた。流行のカタカナ名の野菜ではなく、茄子や胡瓜を初めとする定番から丁寧に教えてくれる。いかにデタラメが多かったかに気付かされた。▼成績が振るわない現状を打破しようとするのならば、何よりも必要なことは、初歩の初歩、基本の基本に立ち返ることではないだろうか。そこまで帰って、まるで立場・方針が違うというのならば仕方がない。