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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4614号】「世界宣教委員会」設置案を可決 従来の「在日韓国~」を引き継ぐ新委員会も設置

2006年11月18日

「世界宣教協力委員会組織変更に伴う教規等変更に関する件」は、現行の世界宣教協力委員会を世界宣教委員会に変更し、委員会の中に、六の小委員会を設置するという提案である。提案理由には、次のような経緯と理由が記されている。

日・北米宣教協力会(JNAC)が解散を決議し、これを受けて宣教協力協議会(CoC)が解散する。ために、CoCで行って来た業務を教団が引き継ぐ。この業務を行うため、世界宣教部を独立させ、世界宣教協力委員会を改組する。この業務と機構改革によって、教団は世界の諸教会との協力関係に責任を持つ教会となる。

竹前昇総幹事が詳しく経緯と理由を説明し、大宮溥世界宣教協力委員長が、「緊急で大切なことなので、原案通り認めて欲しい」と訴えた後、数人の議員が、世界宣教委員会の中に韓国・在日大韓協約委員会を置くことに反対意見を述べた。

反対理由は、次のようなものであった。「改組により、三〇年の歴史を持つ在日韓国朝鮮人・日韓連帯特別委員会がなくなる」。「一見良くなるようだが、直接の窓口がなくなる」。「在日大韓教会の頭越しに勝手に事を運んではならない」。「教規の変更には慎重で丁寧な議論が必要だ」。「在日大韓教会は日本にあり、外国に存在するのではない。これを外国のもののように扱うのには、根底に差別がある」。「世界宣教は重大な使命であり、CoCがなくなるとかの理由で改組されるのではなく、もっと大きな視野で展望をもって行うべきだ」。

一方で、全面的に支持するという意見も述べられ、常設委員会になることは積極的意義を持つとする見解も述べられた。
竹前総幹事は、「在日韓国朝鮮人の方々や、在日大韓教会を軽視するものではない」、「従来から世界宣教に関する指針が討議され、常議員会でも議論されているので、きっかけはきっかけでも、それが理由の全てではない」、「在日大韓教会とは国内では唯一宣教協約を持ち、日常的に話し合っている」と説明した。また、経緯について、「JNACでは、教団と在日大韓教会がメンバーであった関係がある」、「在日大韓教会は韓国三教会と関係が深い」と補足的な説明を述べた。
西田直樹議事運営委員長は、休憩を提案した。

議事再開後、西畑望議員は「修正案を出したいので、準備ができるまで議事を中断して欲しい」と発言した。山北宣久議長は、「不幸な誤解があってはならないので中断し、明日、再び審議する」ことを提案し、議事を中断した。

翌日再開された審議の冒頭、宮崎達雄議員から、「小委員会のうち『韓国・在日大韓協約委員会』を『韓国協約委員会』と変更し、在日韓国朝鮮人・日韓連帯特別委員会の内容を受け継ぐ委員会を常議員会が設置する」主旨の修正案が提案され、賛成意見が次々と述べられ三三九中三一五票の圧倒的多数で可決成立した。

教団新報
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