第57回九州教区総会は、五月一~三日、福岡中部教会を会場に開催された。
開会礼拝では、宣教協力している在日大韓基督教会西南地方会、宣教協約を結んでいる韓国基督教長老会群山老会の皆様と聖餐式を共にできたのも喜びであった。礼拝後、正議員二四六名中一七二名、准議員十九名の出席が確認され、開会が宣言された。
主な議案では次の六件が審議された。①受允者承認に関する件。議場での承認後、六名の准允式が執行。②現在設置されている「原理運動=統一協会」問題特設委員会とセクシュアル・ハラスメント対策特設委員会を継続設置することが提案、可決された。③九州教区宣教基本方針制定に関する件。前回総会で提示された案通りの方針案(〇七~十六年度)が提案され可決された。④九州教区宣教基本方策制定に関する件。共生、連帯、平和を柱とする二一項目からなる〇七~〇八年度の同方策が提案され原案通り可決された。⑤按手礼式執行方法に関する件は継続審議となった。⑥教団の宣教課題に九州教区として取り組みを続ける件。第35回教団総会で否決や廃案とされた「合同のとらえ直しと沖縄教区との関係回復」「同性愛者差別問題」等の諸議案を教団・教区の重要宣教課題と位置づけ、次期教団総会への再提案を視野に入れて九州教区の取り組みを継続してゆくことを決議する旨の提案がなされ可決された。
教区総会議長選挙、副議長選挙が行われ、議長に西畑望教師(大分)、副議長に深澤奨教師(佐世保)が選出された。議長、副議長とも二期目となる。書記には福島義人教師(小倉東篠崎)が選出された。
山北宣久教団問安使挨拶に対して質疑がなされた。第35回教団総会についての抗議と要望、議長総括報告「所見」の撤回要求、セクシュアル・ハラスメント防止ガイドラインについての疑義と要望、が九州教区議長名の質問状として出された。また、当教区で起こったセクシュアル・ハラスメント事件への教団の対応を求める要望について、教団から担当幹事が当該教会に出向く予定であることが述べられた。
さらに富田正樹著「信じる気持ち はじめてのキリスト教」について、教団議長名で教団出版局に宛て回収、出版停止、廃刊を求める文書が送付された事に対して、この文書の撤回を要求する厳しい指摘が議場よりあった。
教区常置委員選挙結果
【教職】梅崎浩二(犀川)、戸田奈都子(川内)、原和人(長崎銀屋町)、吉武二郎(別府野口)、本多香織(直方)
【信徒】浅野直人(福岡警固)、川畑馨(佐世保)、伊津見七生子(若松浜ノ町)、今村泰子(長崎銀屋町)、松山萠子(武蔵ヶ丘)
(沖田康孝報)