英語礼拝を支える
月に一回、第二主日の午後二時から、柏教会の国際礼拝(英語礼拝)が始まる。三〇人ていど、多いときで四〇人近くが集まるが、周辺地域に特に外国人が多い訳でもないので、今は中国からの留学生、アフリカからやって来た夫婦など外国人は少数で大半は日本人である。従って説教には通訳がつく。
柏教会で英語礼拝が開始されたのは一九九〇年。その四年前からバイブルクラスを始めたが、開始時から中心になって来たのが小菅さんだった。
「ハーグ(オランダ)、その後の米国留学時代に、教会に繋がっていることの喜びを感じた。教会が生活の中心にあるのを知って、日本に来ている外国人は寂しい思いをしているだろうと感じ、そうした人に応えたいと思った。もう一つは、英語を勉強したいという若ものを誘って教会に導ければと願った」からだった。
得意の英語を活かして、最初は通訳も小菅さんがして、毎週礼拝をもっていたが、その後今の月一回に落ち着いた。通訳も後継者が育って今では、コーディネーターとして英語礼拝を支えている。説教は教団に関係のある宣教師が交代で担当し、教会のホームページに英語の説教を掲載している。
教会が国際礼拝と名付けているのは、英語だけでなく、他の外国語礼拝もという願いからだが、その実現にはまだ年月がかかりそうだし、外国人で一杯になることも、現実的にはなかなか厳しいものがある。だが、小菅さんの第二の願い、若ものを誘うという願いは叶った。
「英語に関心のある教会員、他教会の会員にまじって、教会の敷居は高いがと感じている若ものが参加してくれている。そういう人たちが朝の礼拝に導かれ、受洗に至るとき、本当に喜びを感ずる」と小菅さんはいう。二〇年近い歴史を刻んで、近隣のホテルから英語礼拝の問い合わせもあるなど、英語礼拝は認知されつつある。