今総会期の宣教研究所委員会は、9月6日に第3回、10月11日に第4回を、いずれも日本キリスト教会館で開催した。
7月および8月に開かれた2度の作業部会を受けて「改訂宣教基礎理論」第一次草案の修正に多くの時間を費やし、その結果、第二次草案を常議員会に提出するに至った。
第一次草案に対する応答は、教団諸委員会や多くの教区から郵送、ファクシミリ、Eメールで既に送られて来ていたものである。当委員会ではそのすべての意見、提案等を読み合わせ、個別に検討することになった。重複している意見は特に慎重に吟味したと考えている。
その際、多数の箇所で表現の簡素化をはからねばならなくなったことは否めない。しかし、それゆえ第二次草案は、第一次草案に比して凝縮された文章になった。修正部分のすべてをここに列挙することはできないが、第二次草案を既に常議員会に提出したことから、何らかのかたちで公表されることになるであろう。
日本キリスト教会館問題に関係して、宣教研究所が管理すべき「資料室」に保管されている資料を確認すること、また、その整理をめぐっても協議した。膨大な資料の整理にはかなりの労力が掛かり、今後の大きな課題となるであろう。資料整理ならびに保管の統一性を考えると、他に資料整理委員を設けることなく、資料整理の作業そのものを主として委員会が行うべき、との認識に至っている。教団にとって貴重な資料が多く、現在の会館の耐震強度などを考慮すると、今後は保管場所の移転も視野に入れねばならない。そうとすれば、資料の保管形式もデータ化、マイクロ化するなどの対処が求められよう。長崎哲夫総幹事と協議し、適宜対応して行く。
なお、長崎総幹事には委員会に2度陪席してもらい、慰労の言葉の他、改訂宣教基礎理論第一次草案の修正作業に対する意見、東日本大震災国際会議の意義等についての説明を聞いた。委員一同、宣教研究所管理者としての総幹事の働きに感謝した次第である。
(寺田信一報)