東京地区原理問題連絡会(東京教区と西東京教区)、関東教区統一協会問題対策委員会、東北教区カルト問題対策特設委員会の合同研修会が三月三日(月)~四日(火)の両日、福島県南部に開設された「ケアハウスLetS」で行われた。
このケアハウスは統一協会等の破壊的カルトで心傷ついた人たちが滞在して心を癒す場所として竹迫之牧師(白河教会)が中心になって開設したもので、日本では三番目の滞在型としての施設である。
今回の合同研修会では、統一協会が清平(チョンピョン)修練所で行っている二泊三日と四〇日間の「修練会」について学んだ。この修練会の模様を写したビデオを観ながら、六回参加した元信者の方から生々しい証言を聞いた。
特に、二泊三日の修練会はスケジュールが決まっている。まず、到着すると受付で「先祖解怨(かいおん)式」として、たとえば一家系当たり一代から七代までの先祖の「解怨」が出来るとされて七〇万円を献金する。八代以降七代ごとに三万円の献金をし、更に修練会費として三七〇〇〇ウオンを支払う。父方、母方の先祖の解怨をしていくが、二一〇代まで行なうのが望ましいとされる。
この修練会には日本全国から出席させられ、まさに統一協会の資金源の一つである。
また、この修練会で「役事(やくじ)」と称する悪霊払いのようなことが行われる。
人間の細胞には悪霊がついていると言われ、歌を歌い太鼓に合わせて、指示に従って自分の体を叩き、また周りにいる人の体を叩くのである。スケジュールによると二日目の午前、午後、夜の三回行っている。元脱会者は、家庭の中で不幸があったことから先祖の解怨のために参加した、とのことであった。人の弱みにつけこんで多額の金銭を収奪する方法である。今回の研修会では元信者の参加があったことから有意義な会となった。