部落解放全国会議終了後の六月十一日午後から十二日にかけて、岡山教会を会場に第35総会期第三回部落解放センター運営委員会が開催された。出席者は二八名。
まず、第十回全国会議の振り返りを行い、恵みの集会であった事を運営委員会で確認し、支えてくださった東中国教区の方々に感謝した。次に東海教区は、部落解放センターが沖縄辺野古への米軍基地建設作業に対し抗議を出したために運営委員を送り出さなかった。東海教区へ委員を送るよう働きかけることとなった。
十二年間、部落解放センターの会計監査をしていただいた吉川大蔵監事には二〇〇七年度分まで担当していただき、二〇〇八年度からは森なおさんが新しく会計監事として担当して下さることとなった。運営委員会の中で、吉川監事の長年のお働きに対し感謝の祈りが献げられた。
多くの時間を割いて審議されたのは「機構改正検討委員会」の答申についてである。部落解放センターについての機構改正案に対し、事前に運営委員会に対して接触が充分にないままに答申が出され、報告が常議員会で承認されたことへの戸惑いがまず出された。常任運営委員会での検討の報告がなされ、答申の内容について出席者のほぼ全員から意見が出された。答申への肯定的な意見は無く、内容への疑問、批判、そもそも運営委員会の声を聞かないままなされるこのような検討自体が必要であるのかなどの意見が噴出した。常任運営委員と機構改正検討委員との初めての懇談が七月に持たれるので、次期運営委員会開催までの間、常任運営委員会へ検討作業は委託された。
その他、部落解放センター報告、各教区の活動報告、全国会議の次回開催について、新キャラバンについてなどが審議された。二〇〇七年度の活動献金は目標額には届かなかったものの、六、七〇四、五二三円が献げられた事が感謝をもって報告された。次年度はぜひ目標に達するよう望まれる。なお第八回全国会議の中で起こった女性差別発言への取り組み報告を出すこととなった。
部落解放センターを支え、解放運動をさらに進めていくとの意気込みが印象に残る委員会となった。
(多田玲一報・部落解放センター運営委員会書記)