相模原障がい者施設殺傷事件に際して 教団社会委員会コメント

相模原障がい者施設殺傷事件に際して

2016年8月9日

日本基督教団社会委員会委員長 芳澤 信

 

「息あるものはこぞって主を賛美せよ。」(旧約聖書 詩編150篇6節)

「産めよ、増えよ」(旧約聖書 創世記1章22節)

 

すべて命あるものは神の祝福の中に生まれます。神の祝福の中で「命はつながりにおいて生きる」ことができます。命と命のつながりの中で人間は生きることができます。それ故「息あるものはこぞって主を賛美せよ」と歌われます。命が第一にされない社会は破綻します。命ではなく、経済が第一にされ、命が軽んぜられる世界は、このつながりを破壊し、人間の尊厳が冒され、憎しみと怒りが世界に広がります。今世界はその痛みの中にあります。

 

私たちは普段、点数や成績や能力、その成果の大小などによって人を評価することに慣れ切っています。そのような中でいつの間にか人の命の価値が見えなくなる危険性があります。誰が生きていていいのかと、誰が生きていてはいけないのかということについてまで、人は決めることはできません。

聖書は、人は皆、天地万物を創造された神の御心によって生きることを示します。もし私たちが、自分の能力を基準にされて神から見られるとしたら、誰も神の前に生きることはできないでありましょう。神の赦しと慈愛により私たちは生きています。世の全ての人が等しくその神の愛の下にあります。人は、自分自身を含めて、命の可否について判断を下すことはできないのです。

神は一人ひとりに固有な命を与えておられます。誰もがその固有な命の中で、時には喜び、時には悲しみ、時には苦しむのです。その一つひとつの命に、神は意味を与えておられると信じます。

 

2016年7月26日未明、神奈川県相模原市緑区千木良にある障がい者福祉施設「津久井やまゆり園」で、刃物による殺傷事件が発生いたしました。同日中に19人の死亡が確認され、26人が重軽傷を負いました。

今回の事件は経済優先社会の価値観に毒された社会の犠牲者であり、このような社会にしてしまった私たちの悔い改めが求められる痛ましい事件です。

突然にして愛するご家族を失い、大きな悲しみと嘆きの中にある方々に神の深い慰めを祈ると共に、けがを負われた方々の癒しを心よりお祈りいたします。

 

津久井やまゆり園に献花におとずれたある介護福祉士は、「明るい雰囲気の施設がこんなことになって残念です。私たちは障がい者ではなく人として接しているのに」と目に涙を浮かべて話しました。明るい雰囲気の施設が地獄図となり、多くの犠牲者を出した悲劇は、日本のみならず世界に衝撃を与えています。

癒しがたいい衝撃の痛みの中にある犠牲者のご家族、津久井やまゆり園の職員関係者の方々のために祈りを合わせたい。

願わくは、全ての人々が主イエス・キリストの神を正しく知ることによって、神の愛の中に一人ひとりが置かれていることを知り、互いに愛し合い、祈り合い、励まし合いながら歩む共生社会を目指したいと願います。

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