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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団救援対策本部 第十六回会議

2012年10月30日

東日本大震災 日本基督教団救援対策本部 第16回会議 決議事項

日 時 2012年9月28日(金)午後2時~5時

会 場 教団会議室

出席者 委員 石橋秀雄、岡本知之、雲然俊美、北 紀吉、佐久間文雄、長崎哲夫、藤掛順一、邑原宗男、

高橋和人、秋山 徹

幹事 内藤留幸、藤盛勇紀、計良祐時、加藤 誠、道家紀一、野村和正、飯島 信

欠席者 大村 栄、稲松義人、嶋田順好、高橋和人

陪席者 石井佑二(東北教区書記)、岸 憲秀(全国教会幼稚園連絡会)、小宮山 剛(教師委員会委員長)

開 会

Ⅰ.聖書 詩編61編2~5節  祈祷 石橋本部長

Ⅱ.議事日程承認の件

雲然書記が別紙資料に基づいて議事を進めることを提案し、議場はこれを承認した。

Ⅲ.前回記録承認の件

別紙第15回会議(2012年8月24日開催)記録案を一部訂正の上、承認した。

議 事

Ⅰ.報告事項

1.募金関係報告

佐久間委員が、9月28日現在で、国内募金が4億408万8988円、海外からの献金が2億2847万6685円となっていることを報告した。

2.救援対策室会議報告(第12回8月29日、第13回9月14日、第14回9月24日)

長崎室長が主に以下の点について報告した。

・飯島幹事が精力的に活動をしており、教団の救援活動の現地へも足を運んでいる。

・アジア学院から、教団の支援金に対するお礼状と領収書が届いた。

・教団の救援活動の今後のあり方について検討している。

3.被災教区報告

(1) 奥羽教区

邑原宗男奥羽教区議長が別紙資料に基づいて、千厩教会の支援申請に関して資金繰りを検討したこと、および、東日本大震災教区内被災教会支援会計(8月分)等の報告をした。

(2) 東北教区

石井佑二東北教区書記が別紙資料に基づいて、被災者支援センター関係(ボランティアの動向、エマオ笹屋敷移転など)、会堂等再建復興状況、会堂・牧師館再建復興再申請の検討、原町教会放射線量測定器購入費用支援申請検討、教会救援復興委員会関係(北日本三教区共同親子短期保養プログラム実施、教会員の被災者に対する見舞金支出決定など)の報告をした。

(3) 関東教区

秋山徹関東教区議長が別紙資料に基づいて、教区・地区の主な活動(「東日本大震災被災地・被災教会で祈りを合わせる旅」実施、ボランティア派遣、教区内被災教会問安、埼玉地区災害対応講演会開催、教区社会活動協議会開催など)、および、教会・関係施設の動向(原市教会補修工事完了、アジア学院コイノニア棟完成・奉献式挙行など)について報告した。

なお、委員から、アジア学院における放射能汚染に対する土壌除染の報告を受けているかとの質問があり、秋山関東教区議長がその事についてはくわしく報告を受けていること、また、JEDROの関係で放射線量測定器を導入しており、地域にもその利用を提供していること、放射線量の数値が高かった農業棟の除染をしたこと、米は放射線量が高くないので作付しているが、根菜類・緑菜類は影響が大きいため、放射能汚染に対応できる農業を行っていることなどを述べた。

(4) 東京教区

岸憲秀教師が安食教会からの支援申請書を教区常置委員会において承認したことを報告した。

4.その他

(1) 教団救援対策活動現地視察報告

飯島幹事が、9月に仙台エマオ、石巻エマオを訪問し、活動の視察と専従者との懇談をしたこと、ハートフル遠野UCCJについては、現在4箇所でお茶っこサロンを開催しており、その活動に対する評価が高いこと、また、奥羽教区内の被災教会を訪問したことを報告した。

以上の他、飯島幹事が別紙資料に基づいて、救援対策本部が責任をもつ4つのプロジェクト(エマオ仙台、エマオ石巻、ハートフル遠野、短期保養プログラム)、今後検討が必要なプロジェクトの概容(ボランティア受け入れ教会へのお礼、被災した幼保職員へのお見舞、東北大学実践宗教学寄附講座、4大学奨学金、放射能問題支援対策室立ち上げ)、今後本部企画として推進する事柄(被災幼稚園・保育園に設置したクーラー代金の回収、海外教会への支援の再要請、2013年3月をメモリアル・マンスとして全教会が覚える月とする)について説明および提案をした。

なお、「ハートフル遠野UCCJ」では背景となっている団体のことがよく分からないので、今後は「日本キリスト教団ハートフル遠野」と表記することとした。

(2)「『東日本大震災救援対策本部』に関する提案(その2)」(会計監査委員。8月27日)

計良財務幹事が、監査委員から「提案書」(海外募金に関しては現実を見据え、本当に必要と思われる支援活動に特化することを含め、その内容の精査、検証が必要であるので、救援対策本部において検討し、現実的対応が実施されることを提案する)が出されていることを報告した。

(3) 出版局職員有志からの献金報告

北委員が、出版局職員有志から卓上カレンダー販売(1冊800円の内、400円が募金分)の収益金約40万円の献金の申し出があったことを報告し、感謝をもってこれを国内募金(人道支援指定)で受けることとした。

Ⅱ.審議事項

1.救援対策室会議からの提案事項に関する件

(1) 教団の救援活動に対する評価指標について

救援対策室会議での検討内容を受けて、以下の三点を教団救援活動に対する評価の指標とすることを確認した。

①現地(地元)のニーズがあるか。②対応できるスタッフが存在するか。③活動(働き)を支える教会が存在するか。

(2) 救援対策本部が責任をもつプロジェクト(仙台エマオ、石巻エマオ、ハートフル遠野UCCJ、こひつじキャンプ)について

仙台エマオと石巻エマオの活動については、上記三点の指標が満たされていることを確認し、今後も活動を継続していくことを確認した。また、ハートフル遠野の活動については今後継続して検討することとした。

(3) 今後検討が必要な支援金・お見舞金(ボランティア受け入れ教会へのお礼、被災された幼保職員へのお見舞金、東北大学実践宗教学寄附講座、4大学奨学金、放射能問題支援対策室立ち上げ)について

協議の結果、救援対策室会議にて課題の確認・整理をし、次回本部会議で検討することとした。

(4) 被災した幼保職員の車両購入補助申請(奥羽教区分)について

救援対策室会議において内容を確認した上で、次回本部会議で検討する。

(5) 放射能測定器購入補助申請(東北教区・原町聖愛保育園)について

購入機器の選定を確定した上で、あらためて申請してもらい、それを検討することとした。

2.会堂・牧師館再建復興支援・貸付に関する件

(1) 奥羽教区

<支援>

・千厩教会(岩手県)からの「教会堂・牧師館再建・復興工事支援申請書」(会堂・牧師館新築)の内容を確認し、2500万円の支援を決定した。

<貸付>

・千厩教会(岩手県)からの「会堂及び牧師館建築借入申請書」(会堂・牧師館新築)の内容を確認し、2500万円の貸付を決定した。

(2) 東北教区

<貸付>

・仙台ホサナ教会(宮城県)からの「会堂及び牧師館建築資金貸付申請書」(牧師館建替え)の内容を確認し、700万円の貸付を決定した。

・川俣教会(福島県)からの「会堂及び牧師館建築資金貸付申請書」(会堂改修、牧師館新築)の内容を確認し、1000万円の貸付を決定した。

なお、「再建」および「復興」との言葉が意味している内容について明確にしてほしいとの意見が出され、建物の「再建」は「改修(補修)」を意味しており、「復興」は「建替え(新築)」を意味することを確認した。また、教会によっては、「復興」には建物のことだけではなく、新たな伝道計画のもとに建物の建築をするという意味合いも含んでいることも確認した。

(3) 東京教区

<支援>

・安食教会(千葉県)からの「教会堂・牧師館再建・復興工事支援申請書」(会堂・牧師館新築)の内容を確認し、1995万円の支援を決定した。

3.海外献金プロジェクト(人道的支援)の今後の取り組みに関する件

本日の審議事項1(3)の検討(課題の整理)の際に、以下の事項も含めて検討することとする。

〔検討事項〕①2013年3月まで継続しなければならない事業の選別。

②選別した事業のために必要となる資金の調達方法(国内募金からの貸出しなど)。

③新規人道的支援計画の一時凍結の決定。

④海外の教会への報告(レポート)の現状。

⑤海外の教会への支援要請の再構築。

4.人道支援活動のための資金について

2013年3月末までの人道支援活動費分として、国内募金から計6000万円(2000万円は支出済み)を貸出すことを承認した。

なお、これまで、上記の資金移動を「国内募金収入からの立替え払い」として来たが、今後は「国内募金収入からの貸出し」と表現することとした。

Ⅲ.次回(第17回)会議開催予定

2012年10月15日(月)午後1時30分~5時

閉 会  祈祷 藤掛委員

※これは、教団救援対策本部会議の正式な議事録ということではありません。

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