【4770号】各地で3・11記念礼拝・特別礼拝

東日本大震災2年を迎えた3月11日、直近、10日の主日をはさみ各地で記念礼拝が行なわれた。奥羽教区では、秋田、北東(青森)、北西(同)、岩手各地区にて「2年を覚えての礼拝」が持たれた。東北、関東には、台湾基督長老教会から布興議長が訪問、今後の教団との支援協力が確認された。

台湾総会議長、被災地を視察

3月10日、仙台北三番丁教会主日礼拝で、前日来日した布興大立(プシン・ターリ)台湾基督長老教会総会議長が説教を行った。「昨年夏、台湾から送り込んだ多くのボランティアをこの教会に泊めて戴き、感謝しています」と前置きして始まった「悪霊を追い出す」(ルカ11・14〜23)と題した説教は、中国語の説教を入江玲子姉が通訳、同時にプロジェクターで字幕を映して行われた。
「イエスが追い出した悪霊は一つではなく、数種の悪霊がいた。第1は、口が利けなくなる悪霊。正義が話せなくなる。どの国にも本当のことを話せない時代があった。原発も安全で経済的にも有益と教えられ、私たちは口の利けない人となっていたのではないか。
第2は、自分の責任を他人に転嫁する悪霊。私は、台湾原住民の出身だが、4年前、8・8水害の時、政府は原住民の伐採が原因だとしたが、実は50年前、国民党政府が伐採したものだった。責任を転嫁する悪霊は教会の中にもいる。
第3は、人を傷つけ、命まで脅かす悪霊。原発事故は、人間が作り出した災害。今私たちが反対しなかったら子孫を害することになるだろう」と3種の悪霊を上げた布興大立議長は、「実はもう1つの悪霊がいる」と説教をこう結んだ。
「第4の悪霊は、私たちの心の中にいる。どうか、信仰、祈りの力で悪霊を追い払って欲しい」。
礼拝後、飯島信救援対策担当幹事は、布興大立議長が、1700教会、信徒27万人の台湾基督長老教会総会議長を務める一方、10年前から玉山神学院長として多くの神学生の養成に当たっていることを紹介。3月6日現在の海外募金2億3337万円余のうち、台湾基督長老教会募金が8260万円余、35%強と第1位を占めていること、台湾基督長老教会の働きに感謝するため、石橋秀雄議長が3月22日から1週間、台湾を訪問すると語った。
教会での昼食会後、布興大立議長は、教区被災者支援センター「エマオ」への派遣専従者、佐藤真史教師の案内で仙台市沿岸、笹屋敷、荒浜など七郷地区の被災地視察に向かった。荒浜では、名取伝道所の荒井偉作伝道師、長老らが合流。この一帯は、昨年夏、2カ月に及んだ97人の台湾からのボランティアが奉仕した場所で、議長がどうしても視察したい場所だった。折り悪しく北日本を強風が襲った日で、ほんの4、5分外に出ただけで、車内で、説明を聞き、眺めるだけだったのは残念だった。布興大立議長は、「台湾からは今後もボランティアを送りたい。教団が募金運動を続ける限り、台湾基督長老教会も募金を続ける」と語った。
9日午前、来日した布興大立議長は、午後、西東京教区主催の3・11チャリティ・コンサートで挨拶した後、仙台に向かい、東北教区主催の会合に出席。10日の被災地視察後、直ちに東京に向かい、教団救援対策本部主催の会合で、教団、在日台湾教会関係者と懇談を重ねた。
(永井清陽報)

原発事故・健康相談会継続

東北教区

東北教区主催の3・11東日本大震災記念礼拝が、3月11日12時30分から仙台東一番丁教会で開催され、教区内11教会から115人、教団から伊藤瑞男副議長、大阪、兵庫、東京教区員などが出席した。
まず第1部として、大阪教区派遣の山崎知行医師(愛隣教会員)が、2012年度、3度にわたる福島原発事故後の健康相談会の活動状況を報告した。各教会を巡回しての相談会で、130家族、234人の相談を受け、診察した結果、鼻血29%、長く続く咳25%、皮膚のトラブル24%、目の下の隈11%など、「過去3度にわたり視察、調査を行ったチェルノブイリの放射能汚染、被爆被害と同じ状況が見られる」と強く警鐘を鳴らした。

今年度は、東北・大阪教区共催で山崎医師による健康相談会を2カ月に1度、6回にわたり開催する。
14時15分から記念礼拝に移り、小西望牧師(仙台北教会・教区副議長)は、説教で、「震災で、余りにも多くの物を失い、多くの物から断ち切られた。2年間で取り戻した物も多くある。原発の破綻がもたらした痛みと荒廃はこれからも続く。そのいずれもが忘れてはならないものだ。
断ち切られた多くの物を忘れてはならない。日々取り戻されて来たものを見過ごしてはいけない。傷ついた葦を傷つけることなく、暗くなった灯心を消すことなく、新しいみ業に目を向けよう」と一人一人の心に語りかけた。
14時46分、全員で黙祷した後、代表の4人がそれぞれ心に響く祈祷を捧げた。
(永井清陽報)

「震災の中で神の真実を証する」

3月11日、関東教区「東日本大震災」被災2周年記念礼拝が宇都宮上町教会で行われ、35教会97名の参加があった。同教会堂は、地震によって、鉄骨の裂断等、大きな被害を受け、3回に分けて復旧工事を行った。現在は新築に向けて計画を進めている。
飯塚拓也教区副議長の司式、矢嶋美華宇都宮教会信徒の奏楽で、教団救援対策本部作成の式文によって礼拝が捧げられた。
秋山徹関東教区議長が「神の真実に与るものとして」と題し、コリントの信徒への手紙一第10章1~13節から説教した。
冒頭、「この礼拝が、過去の出来事を想起し記憶するためのものではなく、現在進行中の出来事によって主が私たちに何を求めておられるのかを受け止め、応答して行くためのものである」と告げた。その上で、地震、津波、原発事故という三つの災害をどう受け止め、どう応答して行くかについて語った。
特に、教区の教会に大きな被害をもたらした地震被害について、会堂の再建が進み、「涙と共に種を蒔く人は/喜びの歌と共に刈り入れる」との御言葉を追体験していると告げ、これからも「宣教の拠点を確保」する思いをもって、励んで行きたいとした。
また、震災に対する応答の中で、主が「耐えられないような試練に遭わせることはなさらず」、試練と共に、「逃れる道」をも備えていてくださるということを示されていると告げた。危機に直面して、このような大胆な言葉を語る根拠は、「神は真実な方です」ということのみであり、その中には、「私たちの苦難を担い、復活の命を与えて下さるキリストの真実が含まれている」とした。その上で、「キリスト者がなすべきことは、神の真実が証されるような業である」と語った。
礼拝には、台湾から駆け付けた、台湾基督長老教会の布興大立(プシン・ターリ)議長も出席し、礼拝の中で挨拶をした。
また議長は、礼拝後に、ルカによる福音書第13章18~19節より「あなたは何を蒔いたのか」と題するメッセージを語った。聖書が、神の国を「からし種」にたとえていることに触れ、日本の教会が台湾の教会に、「信仰の種」、「友情の種」、「人権の種」を蒔いたとし、それが、「台湾から日本への多くの援助に現されている篤い想いを生んでいる」と語った。また、台湾教会は、日本教会が、人間を神として祀ることに対する否を表明した際に、それを支持したこと、東日本大震災に際しての募金活動等による「愛の種」を蒔いたことに触れ、「台湾にとって日本は大切な友人、兄弟である」と語った。
一方、人間が蒔いた悪い種として、原子力を挙げ、原発からの脱却に向けて励んで行きたいと結んだ。
礼拝には、大仁田拓朗兵庫教区書記が出席し、18年前に震災を経験した際、全国の祈りと支えが何よりの力になったことに触れ、被災教区と共に祈りを合せて行きたいと語った。
(嶋田恵悟報)

 

 

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