【4769号】福島第一原子力発電所事故三年目を迎えるに際しての議長声明

2013年3月11日
日本基督教団総会議長 石橋秀雄

「産めよ、増えよ、海の水に満ちよ。」(創世記1章22節)
東日本大震災から2年が経過しました。今この時も地震と津波によって困難な生活を強いられている方々、そして、放射能汚染によって住む家を失い、故郷を失い、不安の中に生活をしておられる方々、原発事故の現場で被曝の危険を伴うなかで懸命にその対応に取り組んでおられる方々の上に、神のお守りがありますようにお祈りいたします。
日本基督教団は昨年3月に発表した『福島第一原子力発電所事故に関する議長声明』において、「原子力発電というものが…神の創造の秩序を破壊し、命あるものの関係を断ち切る人類滅亡の危機の始まりとなりうること」を指摘しました。
私たちは地震国日本の狭い領土に原子力発電所を作り続けました。大自然の力はしばしば私たちの想定を超えており、今回の原発事故は、その力の前で人間の力がいかに脆弱なものであるかを明らかにしました。そして、核施設が制御不能となった場合、いかに悲惨な結果をもたらすかという事を示しております。
東京電力福島第一原子力発電所事故直後に大量の放射能が大気と海に放出され、今なお放出され続けています。今回の原発事故で放出された放射能は、大気や海や土、そして人体と命あるものを犯し続け、命あるもののつながりを断ち切り、生態系を脅かし続けています。放射性廃棄物が放射能を排出しなくなるまでには1万年から10万年かかると言われています。また、放射性廃棄物の安定的な保管に関して日本政府はいかなる将来見通しも、具体的な計画も持っておりません。さらに、どのような容器に入れて地中深く埋めたとしても、放射線が外部に放出されないという保証はありません。このような放射性廃棄物は世界中の原発で生み出され続けています。
聖書においては、「産めよ、増えよ、海の水に満ちよ。」(創世記1章22節)と、海の中の命あるもの、空を飛ぶ命あるもの、地の命あるもの、そして人間を神は祝福されたこと、神とのつながりの中で、命ある全てのものが生きることが求められています。しかし、原子力発電は神が祝福された世界を破壊し、子どもたちの未来を閉ざす結果をもたらそうとしております。
日本基督教団は、これまで放射能汚染の影響下にある幼稚園・保育園の環境整備、子どもたちの短期保養プログラム実施、放射能測定器購入補助等の救援・支援活動を推進して来ました。さらに今後、震災や原子力発電の問題に関する国際会議を日本において開催することを計画しております。
人間の命よりも経済が優先されようとしている社会の動きの中で、自分自身の生活のあり方についての悔い改めを祈ると共に、この世界における私たちキリスト者の責任の重さを自覚しつつ、教団における諸活動や海外の教会との協力関係において、それぞれの取り組みを進めてまいりたいと思います。
震災から3年目を迎えるに際し、原子力発電所の稼動停止と廃炉に向かっての処置がなされることをあらためて求めつつ、世界に神の創造の秩序が回復されるように、教団に属するすべての教会・伝道所において祈りを深めていただきたいと切望いたします。

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