1983年京都府生まれ。洛北教会員。教会では教会学校教師や役員の働き場が与えられている。
物心ついたころにはすでに洛北教会での歩みが当たり前になっていた。16歳のペンテコステに信仰告白をし、今日に至るまで洛北教会一筋である。日常生活は波乱万丈だが、教会での信仰生活にはぶれがない。そのことは本当に感謝なことであり、だからこそ、日常の波乱万丈に向き合うことができている。
幼少のころから絵を書くのが大好きだった。周囲と比べて才能があるとは思えなかったが、その道に進みたいと、親に内緒で中学の担任の先生に紹介された美術系の高校を受験し入学。本格的に絵画の勉強を始める。
教会員から旅行のお土産として贈られたシスティーナ礼拝堂の壁画、ミケランジェロの「アダムの創造」の図録に感銘を受け、高校の卒業制作で初めて聖書を題材とした作品を制作。テーマは「受胎告知」。当時はカトリック志向だったと振り返る。
高校を卒業するも、美大の受験に失敗し、高校の先生を師としながら独学で進むことを決意する。23歳の時に初めて注文が入る。注文者は、「アダムの創造」を贈った教会員だった。
生活のために仕事は不可欠で、筆をとることができない時期もあったが、埃がかぶりつつある画材を目の前にし、涙しつつ祈りを捧げる中で、当時の仕事を捨て、画家として本気で生きることを25歳で決意する。
1年後、洛北教会を会場に、初めての個展を開催することが許された。牧師と教会員の理解に心から感謝をしている。その後何回か、他の教会も含めて個展を開催することができている。もちろん題材の中心は聖書である。教会での個展が伝道に繋がることを強く願って止まない。
どんなことがあっても信仰告白としての作品を制作し続けることが何よりの目標で、無名の自分を理解してくれる周囲の人々への感謝を忘れず、自分なりの献身の道を真っ直ぐに歩んでいくつもりだ。