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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4742号】短期保養プログラム「こひつじキャンプ」 放射能から子どもの「命」を守る

2012年2月18日
富士・山中湖畔に福島の子どもたちが
東京YMCAの協力のもとに

放射能から子どもの「命」を守るプロジェクト、短期保養プログラム第1回「こひつじキャンプ」が、東京YMCA山中湖センターで、1月13日(金)から15日(日)まで行われました。岡本知之救援対策本部副本部長が企画したもので、福島県内の親子を対象としています。
このキャンプでは主催を日本基督教団救援対策本部とし、共催として会津放射能情報センター、東京YMCAの協力のもと実施されました。7組24名が申し込み、当日は5組17名(キャンセル2組)の参加者が与えられました。
キャンプリーダーには、東京YMCA南コミュニティーセンターの館長松本竹弘氏が中心となって、3名の経験豊富な方々がつき、教団からは、救援対策本部より前北未央が参加致しました。3日目には東京から東京YMCA副総主事・本部事務局長の本田真也氏も駆けつけてくださいました。
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第1回目は、就学に支障のないプログラム作りを心がけ、金曜日の16時会津放射能情報センターを出発し、途中郡山教会にて残りの参加者と合流。郡山教会では丹羽利夫牧師のお祈りで、参加者たちは心を一つにし、これから始まるキャンプの無事を、主にお祈りすることから始めました。
会津から郡山までは荒天で道路事情も悪く、予定の到着時間より少し遅れましたが、参加者たちは、待っている間も郡山教会の礼拝堂でYMCAのリーダーたちとキャンプソングを歌ったり、楽しいひとときを過ごすことができました。
今回初めて教会の中に入った参加者の方も多くあり、近隣の教会を訪れていただく良き機会になったことは喜ばしいことでした。
さて、バスが山中湖センターに到着したのは夜半過ぎ、翌日は、幼少のお子さんたちに無理がないよう、前日の移動の疲れを十分にとる時間を持つ配慮がなされ、朝の集いなどはYMCAの現場の判断により、取りやめました。
今回の「こひつじキャンプ」では、同様の趣旨の他の保養キャンプに参加できない幼少のお子さんや、重度のアレルギーをお持ちのお子さんなども、YMCAの豊富な経験と実績から、きめ細かい対応をしていただき、安心して参加していただけたことも大きな特徴の一つです。
2日目のこの日は、キャンプの目玉でもあるチョイスプログラムが各種用意され、午前中はワカサギ釣りに行く家族、スケートに行く親子、山中湖畔をのんびり散歩する家族があり、また宿題をするお子さんたちもいました。
それぞれが思い思いに好きなことをすることによって、日常性も大切にしながら、気兼ねなく保養地で過ごしていただくことが狙いです。
ワカサギ釣りに参加してくださったのは郡山市から参加のご家族。湖畔より小さなテンダーボート(足舟)に乗って釣り舟に向かいます。子どもたちは湖上からは見上げる雄大な富士山のその迫力に圧倒されていました。
釣り船でワカサギを釣り始めて約3時間…、生き餌に少々戸惑っていたのも束の間…一匹釣れると勢いがつき、全員夢中です。
一方、スケートをチョイスした家族は伊達市から参加くださった親子で、お二人とも初めてのスケート…。靴を履くところから苦戦しましたが、あこがれのスケート選手を思い浮かべて一生懸命練習しました。まだ幼少のお子さんでしたが、楽しかったとなんどもお話しされていたのが印象的でした。
午後のチョイスプログラムはクラフト制作(コマ作り)やカードゲームをする子、外で遊ぶ子もありハイキングに行くもよしという自由参加のプログラム。3時には暖炉で焼いた熱々のマシュマロや焼きリンゴのおやつも頂きました。保護者の方と子どもたちが別々のプログラムに参加したご家族も多く、子どもを安心して預けた後は、保護者の皆さんのささやかなリフレッシュ時間にもなったようです。
この日の夜は、山中湖花の都公園で開催された「山中湖アートイルミネーション」を見に行くツアーもあり、全員が希望し参加しました。寒かったけれど広大な敷地がLED電飾できらめき、子どもたちは「夢の中みたい!」と時間も寒さも忘れて大興奮。親子みんなでこの幻想的な空間を味わいました。
3日目、この日は東京YMCAのリーダーたちが楽しい朝のエクササイズを指導してくださり、笑顔の絶えない「朝のつどい」(自由参加)から始められました。その後、富士山をバックに記念撮影。シャッターを切る合図は「山中湖!(パチッ)」。今回のキャンプで初めて富士山を見る子も少なくありませんでしたので素敵な記念撮影になりました。
最後の全体プログラムは東京YMCAのリーダーたちが本領を発揮!ゲーム大会を行いました。各家族お互いに仲良くなっていたのが幸いし、とても和やかで目一杯楽しみました。また、この日の昼食は前日のチョイスプログラムでつり上げた「ワカサギ」を天ぷらにしておいしく頂き、獲物を釣った子どもたちはつい得意顔…。
さて、いよいよ後はバスに乗るだけ、という出発前のわずかな時間も子どもたちにとっては大切な遊び時間。グラウンドで大縄跳び大会をしたり、女の子たちがサッカーを楽しんだり、最後の最後まで濃密なキャンプとなりました。
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広報面など多くの課題も残しましたが、参加してくださったお一人おひとりのお気持ちを大切に受け止めて、この3日間を無事に過ごさせていただけたことは感謝です。参加者の一人のお母さんからは「閉村式には思わず涙があふれてしまいました。本当に楽しい思い出を、ありがとうございました」というお言葉も頂きました。
今後も継続的に保養プログラムを続けることで、原発事故の被害に遭われた方々の痛みに寄り添い、子どもたちのかけがえのない「命」を守ることに、ほんの少しでもお手伝いできたら幸いです。
(前北未央報)

放射能被害からの心身の回復を

教団災害対策本部では1月13日~15日まで、東京YMCA山名湖センターにおいて、福島県内在住の家族を対象としたリフレッシュキャンプ(通称「こひつじキャンプ」)の第1回を実施した。
これは福島第一原発の事故により放射能被害が心配される地域の方々のために、心身の回復を目的として行うもので、第1回のキャンプには17名の参加があった。今後もセシウム137やストロンチウム90など、半減期の長い放射性物質の影響はなお続くと見られ、この長期低線量被爆の影響から、いくらかでも子どもたちの命を守りたいとの願いによって策定されたプログラムである。
国に対する除染や補償要求は強力に行わなければならないが、個々人のレベルにおいても放射性物質の解毒・排泄、ならびに放射線や活性酸素によって傷つけられた細胞や組織を修復する機能を高めることが求められている。

そのためにも、教団としてはこのプログラムを今後も継続的に実施していきたいと考えている
なおこのプログラムの実施に当たっては、受け入れを担当された東京YMCAならびに現地窓口となってくださった会津放射能情報センターの皆様にひとかたならずお世話になった。
また郡山教会には出発拠点を置かせていただくなど教会諸団体の協力なしには為し得なかったプログラムである。諸般のご協力に心より御礼申し上げたい。
(岡本知之・
救援対策本部副本部長)

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