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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【5049号】近づくはじめて(6面)

2026年7月25日

近づくはじめて

 友人が病で声帯を取る手術を受けた。声よりも生きることを選んだと。大学時代互いに譲らないマシンガントークをしていたが今は怒涛の筆談。テンポは変わらず。「話せなくなって良かったことは悪口を言わずに済むこと。でも舌打ちは出来るのよ~(ニヤリ)」「ヤメレ(笑)」大きな変化の中、友人の変わらないユーモアや優しさに頭が下がる。
 信仰者は「先に○○を天に捧げる」という言い方で失われた体の機能などを表現することもある。皆肉体だけではなく大切な何か、あるいは存在などを思いがけないときに地上において失う。その行先が暗闇ではなく明るい光の内にあると分かっているのは幸いだ。老いるとは初めての体験が減っていくことと言われるが、行き慣れた散歩道に毎年紫陽花や山茶花が咲くのを見ると思うのは、その花と私は初めての出会いであり、身の回りには初めてが溢れているのも事実だということだ。「初めて」は私たちが探しに行くというよりも実は身近に在って訪ねてきてくれるような気もする。
 「とざせる門(かど)を 主はたたきて」(讃美歌1954年版240番)、「見よ、わたしは戸口に立って、叩いている」(ヨハネの黙示録3章20節)自ら近づいてこられるイエスさまが招く全員が、いつでも等しく神さまと新しく出会うことがゆるされている。
(教団総幹事 網中彰子)

 
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