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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【5049号】2026年新任教師 オリエンテーション(1面)

2026年7月25日

伝道を共に担う教団の教師

 2026年度新任教師オリエンテーションが、6月22〜24日の日程で、ハートピア熱海を会場に開催された。主題は「伝道を共に担う教団の教師」である。新任教師の出席は13名。また今回はキリスト教教育主事認定試験において認定された1名も加えて14名の参加者を与えられた。このオリエンテーションでは、日本基督教団という教会に対する理解を深めると共に、日本基督教団に教師として召されていることも改めて確認されるときとされた。

 また伝道・牧会の現場に派遣されて3ヶ月足らず、緊張の日々を過ごしてきた参加者である。教師たちとの交わりのなかで二泊三日憩いのときを過ごすリトリートの働きも新任教師オリエンテーションは担っている。

 新任教師オリエンテーションは、講演を通しての学びが中心となるが、もう一つの柱が共にみ言葉に聞くことである。共にみ言葉に聞き神さまを仰ぐことを通して、参加者たちの交わりも深められていった。

 オリエンテーション初日、講演Ⅰは今回の主題に基づき、雲然俊美教団総会議長によりなされた。日本基督教団が「公同教会」である一方で旧教派の歴史的特質を尊重する「合同教会」であること、そして「各個教会」に対する「全体教会」であることが確認された。

 また信仰告白、教憲・教規を巡っては、わたしたちが守らねばならないというよりも、それらによってわたしたちが守られているという説明は参加者をうならせた。信仰告白を告白することで信仰が守られ、教憲・教規によって教会の活動が守られるのである。信仰告白は信仰の心、教憲・教規は日本基督教団の形を表している、とも語られた。「心は形を求め、形は心を勧める」という一言も印象深かった。

 教団の教会の現状と課題についても「一つの部分が苦しめば、すべての部分が共に苦しみ、一つの部分が尊ばれれば、すべての部分が共に喜ぶのです」と一コリント12章26節に示されるような教団でありたいと雲然議長は述べた。さらに「日本基督教団は六つに一つの教会が牧師を招くことができない現状がある。しかし日本基督教団の設立当初に思いを馳せると、その始まりから他の教会と協力伝道する教団だったことも覚えたい。ただし人の力による助け合いではなく、信仰で共に立つのが教会であることも忘れないでほしい。そして手を抜かないで、力を抜いて頑張ってほしい」と参加者の心身の健康を気遣いつつ講演は閉じられた。

 次のセッションでは「ハラスメントと教会」と題して同志社大学神学部の関谷直人教授よりレクチャーを受けた。老若男女問わずすべての人にハラスメントの可能性がある。また教会ならではのハラスメントがあることも指摘された。様々なハラスメントの事例が紹介され、参加者は生唾を飲むような心地がした。牧師に力はないと自認していることで、ハラスメントの可能性を大きくしてしまうことへの注意喚起もなされた。

 二日目のセッションは講演Ⅱ「日本基督教団の教師として歩む」と題して菅原力教師養成制度検討委員会委員長よりなされた。この委員会では教団の教師とは何かということを言語化する必要があるとの課題から、日本基督教団信仰告白と教憲・教規に立った「教師論」を整えてきた。本講演では改めて教憲前文を丁寧に講解し、雲然議長の講演とは違ったアプローチで教師が仕える日本基督教団が確認された。

 二日目の午後は、講演Ⅲとして精神科医の石丸昌彦氏より「牧師の心のケア」と題してオンラインで話を聞いた。信徒である立場から、献身者として召された新任教師たちが健やかに働くことができるようにと述べられ、心身の状態に心を配るポイント、また休養の必要性が語られた。

 今回の新任教師オリエンテーションでは新しく「教団三役・総幹事と語ろう」というセッションを持った。はじめに網中彰子総幹事より教団の機構についての説明がなされた。その後、参加者一人ひとりから教団に対する思いや質問が投げかけられ、三役・総幹事から丁寧な応答を得た。そのやりとりから、新任教師の教団のことを知りたい、教団に連なって立っていきたいというそれぞれの思いがうかがえた。

 二日目の晩には「教団の取り組み」と題して、年金局、部落解放センター、牧会者とその家族のための相談室委員会、能登半島地震報告、カルト問題について、それぞれの担当者からアピールがなされた。各個教会だけでは見えない教団の担う課題の広がりに触れるときとされた。

 三日目は上林順一郎隠退教師より牧会講話を聞いた。教会とは何かという具体的な問いかけから始まり、自身の取り組んできた歩みの紹介がなされた。

 最後の全体会では、参加者一人ひとりがこのオリエンテーションを通して与えられた恵を分かち合い散会した。

(清藤 淳報)

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