教区財政をめぐる課題を検討
中部・関東・西中国
中部
能登半島地震、被災教会の現状を共有
第75回中部教区定期総会が、5月20〜21日の日程で、名古屋中央教会を会場にして開催された。開会時の議員数は、正議員190名中162名。開会礼拝では、日本基督教団信仰告白を一同で告白し、聖餐式も執行され、議場において信仰の一致が確認された。その後、3名の教師の准允式が執り行われ、議場は、新しい教師誕生の喜びを共有した。
常置委員会報告の、評価と展望の項で議長報告がなされた。報告では、能登半島地震に対する対応についてや、今後加速度的に進むであろう教勢の低下についてが強調された。特段質疑応答なく報告は承認されたが、議場から、ハラスメントに関する講習会開催の要望があった。その他「原理問題」対策委員会報告において、旧統一協会や新天地等カルトからの接触についての注意喚起がなされた。
常置委員選挙では、常置委員会は選挙方法として全数連記で投票することを求めたが、様々な意見を反映するために、制限連記を求める修正案が議場から出され、認められた。中部教区は比較的広域からなる教区であり、広い範囲で意見をくみ取るために必要、という賛成意見、教区総会議員の、常置委員選挙に関する権利を制限することになるので反対という意見があり、採決の結果、修正案は否決され、常置委員会提案通り全数連記で常置委員選挙が行われた。
その後、能登半島地震支援現地委員会の報告が詳細になされ、議場は被災教会の現状を共有した。
教団問安使とのやり取りでは、教団出版局の状況について質問があり、出版物の原価計算や在庫の確認等、これまで明らかにされてこなかった部分の現状把握が現在の課題であると藤盛勇紀副議長が答えた。戦後80年を覚える祈りの文言の中に、沖縄教区に関する文言を何らかの形で盛り込むことが出来ないか、新任教師オリエンテーションで配布されたハラスメントに関する資料を各教会に配布してほしいという要望があった。
三役選挙結果
【議長】加藤幹夫(阿漕)、【副議長】小林光(熱田)、【書記】山田詩郎(名古屋北)
常置委員選挙結果
【教職】田口博之(名古屋)、木下喜也(金城)、佐藤誠司(福井神明)、吉澤永(愛知)、松島保真(小松)、上竹裕子(上野)
【信徒】村瀬明子(半田)、鈴木卓也(南山)、山本松子(紀伊長島)、宮川美恵子(金沢元町)、西井淳(富山二番町)
(小林信人報)
関東
御言葉によって立つ教会形成のために
第75回関東教区総会が、5月19〜20日にかけて大宮ソニックシティ小ホールを会場に正議員179名の出席を得て開催された。開会礼拝において聖餐の恵みにあずかった。佐藤潤氏(大宮教会担任)、北田翔太郎氏(上尾使徒教会主任)の准允式が、熊江秀一議長のもと執り行われ、新たな教師の誕生を共に喜んだ。
仮執行順序において、二宮めぐみ議員より出された「女性担任教師の推薦議員を5名に変更する件」について扱いが説明され、議案としては扱わず常置委員会で協議をすることで、仮執行順序は可決され議事に入った。
議長報告では、各部各委員会が活発に活動を再開していること、一方で、教区財政のスリム化が求められていることが報告された。2025年度教区活動方針は、継続してⅠ「キリストの体なる教会」が堅固になるために、Ⅱ互助・支援、Ⅲ世に遣わされる教会としてという三つの大きな軸のもとにたてられた。御言葉によって立つ教会形成のための教師研鑽、信徒育成、主にある交わりの重要を確認した。教区総会設営特設委員会を設置する件、教区負担金に関する特例措置の終了に関する議案が可決された。
「教区内の宣教協力の恵みを分かち合う」と題して協議会がもたれた。各地区の課題の報告を地区長・委員長より受け、その後、栃木県北伝道の取り組みを今野善郎師(那須塩原)より、益子伝道の取り組みを大下正人師(益子)より、佐渡伝道の取り組みを荒井真理師(佐渡)、小池正造師(東新潟)より報告を受けた。
各選挙が行われ議長に熊江秀一師が、副議長に田中かおる師が、書記に小池正造師が、宣教部委員長に飯塚拓也師が再選された。
常置委員選挙結果
【教職】武田真治(上尾合同)、栗原清(武蔵豊岡)、町田さとみ(初雁)、佐野明子(塩谷一粒)、須賀工(越谷)
【信徒】金刺英雄(上尾合同)、半田加世子(原市)、豊川昭夫(越谷)、冨田信也(大宮)、横坂幸子(新潟)
(小池正造報)
西中国
三役・常置委員選挙をオンラインで実施
5月20〜21日、第74回西中国教区定期総会が広島流川教会を会場に開催された。開会時の出席は、正議員114名中80名であった。
准允式に関する件が承認され、小畑太作議長の司式により、井上真歩教師(広島女学院中学高等学校聖書科教務教師)、高柳研二教師(萩教会主任担任教師)、吉丸初美教師(広島西部教会主任担任教師)の准允式が執り行われた。
この度の総会では、三役と常置委員の選挙が行われた。前期は三役と常置委員ならびに常設委員会・常設専門部・特別委員会等の任期が1年であったが、今期からは従来通り2年任期となった。e投票アプリを用いてのオンライン投票は3度目であったが、端末未所持の議員や不慣れな議員へのサポート体制を構築することでスムーズに投票・開票を行うことができ、大幅な時間短縮となっている。また紙での投票の場合、開票作業のために議員が審議に加わることができないという問題点があったが、それを解消することができている。
定例議案16件の他、特別議案「宇部教会と宇部緑橋教会の合同(合併)承認申請に関する件」が承認された。この度の申請は、両教会が解散し、対等な関係での合同を志す新設合併であった。新教会の名称は宇部教会である。合同後も、両教会の会堂は残り、それぞれの場での礼拝等活動が続く。宇部教会の新たな歩みのうえに神からの祝福と導きを祈る時となった。
三役選挙結果
【議長】鎌野真(福山延広)、【副議長】海老原佳奈子(岩国・岩国東)、【書記】小松博士(呉平安)
常置委員選挙結果
【教職】小畑太作(宇部)、加藤俊英(下関西・下関彦島・小月)、月下星志(広島東部)
【信徒】土井桂子(廿日市)、野口菊義(大島)、松尾登(山口信愛)
(海老原佳奈子報)