出版局2千万円の借入を承認
第2回、第3回常議員会(臨時)が3月25日、オンラインで、常議員30名中27名が出席して行われた。第2回の後、責任役員会を開催し、出版局についての協議を行った上で第3回を開催した。
第2回常議員会では、書記報告の中で、黒田若雄書記が、三役が東日本大震災被災教会等を訪問したことを報告。また、教団三役・総幹事が2月3日に沖縄教区を訪問し、教区四役と話し合いをしたことを報告、「次につながる協議となった」と述べた。
続いて、2025年春季教師検定試験合格者を承認した。清藤淳前期教師検定委員長が、合格者は補教師23名、正教師9名であったこと等を報告した。また、部落解放センター監事に、駒木和男(河内長野)、服部能幸(伊勢原)を選任することを承認した。
第3回常議員会では、出版局が、2名の退職金支給のため、教団から2千万円を借り入れることを承認すると共に、この決定を受けて第1次補正予算を承認した。宇田真予算決算委員長は、臨時の委員会を開催し、遺贈特別会計(残高2948万円)から貸す対応を承認したことを報告した。雲然俊美議長は、直前の責任役員会では、借り入れを続けて経営する在り方の問題を指摘し反対する意見があったが、承認したことを報告、「経営改善会議を開催し、早急に対策をする」と述べた。
協議の中で、これまでの借り入れの返済状況、今回、銀行からの借り入れとしなかったことの背景が問われた。雲然議長は、「職員の退職に関わることであり、教団で手当てすべきと考えた」と述べた。網中彰子総幹事は、これまでの銀行、教団、個人からの借入額と返済状況を告げ、銀行・個人の借入金額1億2600万円、月々返済額226万3000円、現在の残高9429万5000円であることを報告。「これ以上、外部から借り入れて返済が滞ることを危惧する」と述べた。
髙橋潤出版局理事長は、「現代聖書注解」を巡って印税の問題が発生していること、出版局の状況は、23年度、24年度に急激に悪化していることを告げ、今後の見通しを「相当深刻」と述べた。
「返済を求めず、教団の財産を付け替えるということの方が意図にもかなっているのではないか」、「教団が保証した場合の影響を踏まえ、教団の財政上の問題として考えて行くべき」等の意見もあった。(新報編集部報)