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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【 5011・12号】伝道のともしび(4面)

2023年12月23日

伝道報告
七十二人は喜んで帰って来て、
保育を通して地域に仕える

友愛乳児園・友愛幼児園・友愛学童クラブ施設長、与那原教会牧師(代務)
具志堅 篤 

 

 現在、与那原教会には3つの小さな附属保育施設がある。保育モットーして「遊びを通して子どもたちの生きる力を育む」を掲げている。勿論、その根底には聖書に基づく人間理解とイエス・キリストの福音がある。そして、その背後に教会の祈り支えがあっての保育事業となる。
 両者の関係は単なる一体を超えて、コインの裏表のような関係にある。
 戦禍によって会堂を失い、戦後1951年、米国キリスト者から多額の支援を受け献堂。その2年後1953年、当教会信徒の故宮城能章氏は「友愛幼稚園」(財団法人)を設立。そして、閉園の際、宮城氏の財産が当教会に捧げられ同時に教会は会堂改築への備えに入る。会堂1Fに1975年 友愛保育園(社会福祉法人)開園。以来、48年間に渡って「法人は異なるが両者は一体」だった。幼稚園時代からだと58年間になる。
 ところが、2011年、当時の牧師退任に伴いその関係は崩れた。法人保育園は町内別地に移設。地域と教会へ与えた影響は小さくなかった。
 しかし、「保育を通して地域に仕える」という教会のヴィジョンは消えなかった。3年の祈りの時を経て、先ず「友愛幼児園」を認可外で開園したのが2014年。2016年友愛乳児園(小規模認可)開園。そして、2022年に友愛学童クラブ(町認可)が開園した。
 実は、施設名称は別名を考えていた。故渡真利源吉氏(当時 児童養護施設「愛隣園」園長)に強く反対され「友愛」とした。
 月曜日には保育園の礼拝、金曜日に学童クラブの礼拝がある。歌う「さんびか」に当園の保育観が現れているようだ。「小鳥たちは小さくても おまもりなさる神さま」(こどもさんびか改訂版10番)、「『どんなにちいさい小鳥でも 神さまはそだててくださるって』イエスさまのおことば」(同58番)。運動会や発表会といった行事には「ぼくの心の中がいつも明るいように イエスさまボクに喜び、喜びをください」(こどもプレイズ)を讃美する。
 近くには、園が借りている小さな畑とヤギ小屋がある。土に親しみ、生き物に触れることを通して命を知る。
 今、子どもたちは希望を見出しにくい時代に置かれている。しかし、小鳥たちよ、愛と勇気を持って力強く羽ばたいて欲しい。そういう祈りがある。
 保育士の確保も困難だと言われる中で不思議と働き人も与えられている。また、子どもたちは神さまから送られて来た、そう受け止めている。当園は、悩みを抱える子どもたちとその家族にも寄り添う。
 そして、これからも地域に根づき他施設とも連携しつつ保育を通して地域に仕え、主の栄光に帰していきたいとの思いを新たにさせられている。
 最後に、老朽化した会堂・園舎の改築を読者の祈りのうちに覚えていただけるなら幸いです。

栄光在主

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