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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【5005・06号】教区議長コラム(3面)

2023年9月30日

小さいからこそ

東中国教区議長 服部 修

 東中国教区は教団の中では沖縄教区に次ぐ小さな教区である。地域的には鳥取県・岡山県だけだが、移動となるとそこそこ大変な地域。だから交通費は小さな教区の会計ではそれなりの負担となっていた。その点に限れば、コロナ禍はリモートでの委員会がメインとなることによって会計的負担の軽減にはなった。一方、リモート中心だけで良いのか、これからどのような形を目指すのが教区にふさわしいのか、という課題も生じ、そこから将来に向けて何が出来るかを議論するようになった。その中で気づかされたことは、小さいから何もできない、ではなく、小さいからこそできることがある、という恵み。小さいなら小さいなりに機動力を発揮することが可能になる。
 今年度の総会後、いくつかのチームを立ち上げ、その機動性を活かそうとの動きが始まった。大きな集会を計画し実行することも重要だが、それだけが教区の役割ではないだろう。教区の宣教基本方策には「地区活動を中心に」と記されている。そもそも教憲が教区を地域的共同体と規定しているのだから、その地域にふさわしい宣教の手段はあるに違いない。そうであるなら、小ささはデメリットではなく武器になる。
 これならできる、という小さなわざを見出し、集め、用いていくことも、教区の働きにおいて重要であることを思わされる。同じ信仰の告白のもとにある宣教共同体だからこそ、小さな働きが大きな恵みをもたらすと信頼することができる。すべてが思い通りに上手く行くわけではないかもしれないが、動きつつ、試行しつつ、改定しつつ、を繰り返しながらより良い働きへ、そして小さいからこその恵みを享受しながら、皆が喜んで主に仕えることができるようにと願っている。

(東中国教区議長)

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