主の支えを受け止めて
大和郡山教会員
大川桓史(たけし)さん
教会付属幼稚園の教諭として働いていた母に育てられ、幼少期から教会に通っていた大川桓史さん。伝道熱心だった母に訪問伝道に連れられて行ったこともあった。自然と信仰を養われて行く一方で、心で信じていれば洗礼を受ける必要はないと思っていた。高校2年生の頃、イースター早天礼拝に向かう途上、母が語った「イエスさまも洗礼を受けたよ」との言葉に背中を押され、洗礼を受けた。
野球少年として育ち、高校ではテニスに打ち込んでいたため、受洗後はなかなか礼拝に出席できなかったという。高校卒業後は、コンプレッサーの製造を行う町工場に就職。パソコンの表計算ソフトを独自で学びつつ、製造業務の事務を整えて行った。
また、働きながら教師となるべく、大阪キリスト教短大の夜間に通った。教師になることはなかったが、この時期に最も勉強に励んだという。
結婚後、3人の子どもを与えられ、家族と共に教会生活を再開。教会役員として、議事録や、会計帳簿の管理等をパソコンで行い、教会のデジタル化を進めた。また、牧師館、集会室の建設に携わった他、東日本大震災によって再生可能エネルギーに対する関心を持ったことをきっかけに、会堂の屋根に太陽光発電を導入することに取り組んだ。
退職してからは、教会での奉仕の傍ら、趣味のテニス教室、マリンバの練習や推理小説の読書を楽しんでいる。愛唱聖句は、「わたしはふして眠り、また目をさます。主がわたしをささえられるからだ」(詩篇3篇5節)。日々生きて行くことの中にある主の支えを受け止める信仰を示される。
また、高齢となった今、幼い頃、日々、伝道に励んでいた母の姿を思い起こし、神さまを伝えることを第一として歩めるよう祈っているという。