教団総会議長になって一つ趣味が増えました。教団議長になりますと批判文書が沢山送られてきます。私の手元に送られてきた批判文書をファイルにして集めています。分厚いファイルが2冊になりました。私の新しい趣味です。この批判文書を読みながら、「自分の正しさ」につい考えさせられてきました。
「自分の正しさ」を心に留めながら仕事をします。また、自分の正しさで闘わなければならないということもあります。
批判文書を読みながらこの批判文書の中にある真理性を読み取ることの大切さを考えるようになりました。こちらが70パーセント正しいと思って事柄を進めていきます。しかし、30パーセントの反対者の意見の中にある真理性を見つめてきました。反対者が正しいと主張する事柄の中にある真理性を読み取って自分の視野を広げてきました。
時に反対者が正しいと主張する事柄の中にある真理性によって自分の正しさを見直して自分を変えるという努力もしてきました。自分の正しさに固執して戦ったら、自分の正しさを刃にして切り捲ったら、主の御体なる教会を破壊してしまうことがありますし、また、教会を去らなければならないということも起こり得るのです。
刃は鞘に納めなければなりません。福音という鞘に納めて教会に仕える伝道者であることが求められています。
(教団総会議長 石橋秀雄)