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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4980・81号】2021年東北地方地震 被災教会会堂等再建支援委員会(4面)

2022年9月10日

東北教区・関東教区被災教会の声(オンライン訪問)
那須塩原伝道所に伺って

 7月25日、栃木県那須塩原市にある那須塩原伝道所の今野義郎牧師と会計役員の福田本子姉に、オンラインでお話を伺った。那須塩原伝道所は、東北新幹線那須塩原駅から徒歩10分、近隣のアジア学院と交流のある国際色豊かな伝道所である。東北地方地震被災教会会堂等支援委員会より、篠浦千史委員長、河田直子、オブザーバーとして熊江秀一関東教区議長、道家紀一担当幹事、星山京子職員が参加した。
 まず、地震発生時の3月16日の状況を伺った。今年4月に着任された今野牧師は、着任早々トイレや台所が断水していて、バケツやポリタンクで補給し使用している状態に驚いたという。福田姉によると、それまで井戸水をポンプで汲み上げて使っていたが、度重なる地震の影響か井戸が渇水し、空の状態なのにも関わらずポンプが自動停止せずに回り続けている状態だったそうだ。建物などに被害がなくてよかったと思っていたら、断水してしまった上、回り続けていたポンプの電気代も大きいものだったと言われた。今野牧師を中心に、再度井戸を掘り直すか、水道にするか役員会で審議を重ね、今後の安全性や持続性を考えて新たに水道を敷設することに決め、その工事が6月末に終了したと報告された。会堂外には、凍結防止された水道も新設でき、これから戸外での会食やバーベキューもできるようになったと、喜んでおられた。市との上水道契約費を含めた工事費は92万7000円で、そのうち50万円は関東教区から、当委員会に申請された20万円などの補助があり、教会の負担が少なくて済んだと感謝されていた。
 現在の教会の様子を伺うと、礼拝には毎回教会員3〜4名のほか16名ほどの出席者だそうだ。礼拝では、後方でアジア学院のジョナサン宣教師が英訳して伝えており、留学生たちも交えて若くて活気のある教会に、今野牧師は伝道の可能性の広がりを語られた。英語に触れられるという特色をもつ教会なので、海外からの帰国者で英語を忘れたくないと礼拝に出席する方もあるという。年金受給者となって小規模教会のために仕えたいという今野牧師は、那須塩原伝道所は無牧であっても教勢が下がらなかった足腰の強い教会だと評され、若くエネルギーに溢れている教会の未来を終始明るく語られていたことが印象的であった。インタビュー翌日は、CS夏期キャンプに15名の参加が予定されているそうで、子どもたちの楽しそうな様子が想像された。少子高齢化が懸念される教会が多い中で、伝道の可能性を明るく語られる今野牧師、福田姉に、元気付けられるインタビューだった。陪席した熊江関東教区議長からも、青年伝道の拠点となる教会であり、教区として支援をしていきたいとの力強いコメントをもらった。

(河田直子報)



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