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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4975号】2022年度❶教区総会報告(2面)

2022年6月25日

京都教区 
機構改定に反対し、2議案を教団総会に提出

 京都教区定期総会を5月20〜21日に平安教会で開催した。開会時に議員144名中84名出席、二日目冒頭70名出席で総会成立。コロナ禍での時間短縮・会場設営の工夫を伴う3年ぶりの対面総会を行った。
 一日目に三役・常置委員・教団総会議員選挙を行った。三役は全員再選、他の選挙結果は顔ぶれが約3分の1が前回から変わった。議長報告以下の報告議事では、教勢やコロナ禍に伴う教区財政などが問われた。そうした議事の休憩時には、議員相互が語らう姿があちこちに見られ、コロナ禍で久しくできなかった、大勢の人が集まる交流の活気が会場に感じられた。
 議案19号「一般財団法人クラッパードイン設立に伴う定款に関する件」を可決した。これはアメリカ合同教会のWCM(ワイダー・チャーチ・ミニストリーズ)が京都市内に所有する元宣教師住居の土地建物を、社会的少数者など多様な人々の共生を目的として様々な社会活動を行う店舗「バザールカフェ」の運営に用いるために、WCM・京都教区・バザールカフェ運営委員会の三者で法人設立する内容である。
 議案20号「第42回教団総会での教団機構改定に反対し教団総会議案2件を提出する件」を可決した。この審議では、教団の財政逼迫それ自体に対する当教区の姿勢を問う質問があり、教団財政・組織改革の必要自体は理解するが、沖縄教区抜きの現状の教団総会で機構改定しようとする教団の姿勢、また教団常議員会による原案内容を批判すると教区議長が答弁した。
 二日目冒頭に准允(3名)・按手(1名)礼拝を執行した。その後、前日の選挙結果発表後、建議・請願を扱い、以下の要旨の建議3件を議案として可決した。①外国籍教団教師の滞在資格・人権課題への取組を教団世界宣教委員会に求める、②憲法改悪・紛争武力解決への反対声明、③滋賀県での6月全国植樹祭への反対声明。
 概ね以上で総会を終了した。振り返ると、初出席の議員も含めて様々な方々の生き生きとした発言が続き、多様な応答を生んでいた。対面総会はやはり書面総会と違う、人間と人間の出会いの場、教区になくてはならない場である。

 三役選挙結果
【議長】今井牧夫(京北)、 【副議長】横田明典(近江金田)、【書記】内山友也(京都葵)

 常置委員選挙結果
【教職】横田法子(草津)、入治彦(京都)、新井純(世光)、井上勇一(洛南)、小笠原純(平安)、浅野献一(室町)、平山正道(大津)
【信徒】大下真弓(京都葵)、東晃(城陽)、松田規(福知山)、谷口ひとみ(八幡ぶどうの木)、佐藤友子(京都葵)、谷村耕太(水口)、冨増献児(西小倉めぐみ)

 教団総会議員選挙結果
【教職】今井牧夫(京北)、横田明典(近江金田)、平山正道(大津)、入治彦(京都)、井上勇一(洛南)、内山友也(京都葵)、小笠原純(平安)、川上信(八日市) 、新井純(世光)、大山修司(膳所)
【信徒】大下真弓(京都葵)、谷口ひとみ(八幡ぶどうの木)、松田規(福知山)、東晃(城陽)、谷村耕太(水口)、三好照孝(京都)、志賀勉(紫野)、菅恒敏(京都)、原田潔(大津東)、冨増献児(西小倉めぐみ)

(今井牧夫報)

左から内山書記・今井議長・横田副議長


東海教区 
「東海教区第二次五カ年計画」を可決

 第109回東海教区定期総会は、5月24〜25日、池の平ホテル(長野県北佐久郡)を会場に開催された。開会時の議員数は、正議員203名中114名、准議員5名。
 議事に先立ち行われた開会礼拝では、宇田真議長による説教「主の御前に進み出よ」(詩編100編1〜5節)が語られ、聖餐式が執行された。
 議長報告において宇田議長は、多くの集会が延期または中止となった厳しい現実を述べた。半面、その現実にあって、いっそう神の御前に共に集うことのかけがえなさを示された恵みを神に感謝した。
 また、神の御業によって召し集められた喜びと、その意味をさらに確かにするため、2021年度から「東海教区第二次五カ年計画」を実施したい意向を示した。
 この計画は、2020年度まで実施された「東海教区五カ年計画」の各年度主題および2021年度主題「終わりに向かう教会」を踏まえた計画である。同時に、神の救いの御業に仕える「東海教区宣教基本方針」に基づいている。
 この件は「東海教区第二次五カ年計画に関する件」として上程され、賛成多数をもって可決された。今後の教区の歩みが定められたことになる。
 その他の重要議案として「准允式執行に関する件」が可決され、執行された。主の恵みによって新たに補教師1名が立てられ、御言葉の奉仕にあたる。
 また、第42回教団総会議員選挙が行われた。これは教規に基づく当教区への教団総会議員の配分の人数が、教師、信徒ともに1名ずつ増え、教師11名、信徒11名となったことにより実施されたものである。
 最後に、東海教区は長期にわたり教区事務所が定まらない状況にあったが、コロナ下の2020年8月総会で事務所建築関連議案が可決され、2022年2月28日に業務開始となった。厳しい状況にあっても、あらゆる面で整えられながら神の御業が進められている。

 教団総会議員選挙結果
【教職】宇田真(岩村田)、宮本義弘(沼津)、柳谷知之(松本)、石井佑二(遠州)、新里正英(三島)、宍戸俊介(愛宕町)、兵藤辰也(中遠)、横井伸夫(長野)、佐々木美知夫(静岡)、上田彰(伊東)、西堀俊和(浜松)
【信徒】八嶋由里子(沼津)、土屋芳子(長野県町)、新庄田鶴子(静岡草深)、山室設子(沼津大岡)、茅野眞澄(山梨)、稲松義人(遠州栄光)、森里光生(遠州)、千國章二(松本)、遠藤彰彦(市川)、古屋秀樹(愛宕町)、鈴木美穂子(甲府)

(新里正英報)

開会礼拝


九州教区 
沖縄教区伝道所信徒を教区総会正議員とみとめることを要望

 第72回九州教区総会は、5月4日、福岡中部教会にて通常二日間でなされる総会を1日に短縮した形で開催された。九州の各地から集い行う総会は3年ぶりとなった。開会時正議員128名(最大時155名)の参集をえて各議案が協議の上すべて可決された。
 准允式が執り行われ、2名の受允者(岩田真紗美、阪口選)があり、総会議場で教師が立てられたのも3年ぶりであった。また、3年間に召天された方々をおぼえて逝去教師記念式が執り行われた。
 九州の各地から集まり消息を覚えつつ、互いの声を聴き存在をおぼえ教区総会を守り、尊い時であった。
 議案「教規第61条等の一部を改正する件」が可決された。沖縄キリスト教団と日本基督教団の合同によって、教会だったものが伝道所とされた経緯や、沖縄教区の教会の45%が伝道所であることをおぼえ、「合同のとらえなおし」の観点から沖縄教区の伝道所信徒を教区総会正議員とみとめるよう教規の改正を提案する。第42回教団総会にこの議案が提出される。あわせて、過去2回の教区総会期中に可決された議案「伝道資金規則改定に関する件」および議案「教憲9条を改正し、併せて関連教規条項を改正する件」が提出される。
 教団総会議員選挙は、昨年度に行われた選挙結果を適用し、議員資格を失った者には次点者をあてることとし、承認された。

【信徒】小西眞二(福岡中部)、今村泰子(長崎銀屋町)に代わり、佐藤クニ子(三重)、古田栄(八代)

(竹内款一報)

准允式

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