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「神様と人とに出会う場所」として
東北教区センターエマオ(以下「教区センター」)は、宮城県仙台市の宣教師住宅の敷地に2001年10月に開館しました。3階には東北教区事務所、敷地内に放射能問題支援対策室「いずみ」があります。教区の会議や集会のほか、キリスト教センターとして様々な世代に開かれた会館独自のプログラムや活動を行っています。東日本大震災の際には被災者支援センター「エマオ」の活動の拠点になりました。開館10周年は支援活動のさなかで、そして昨年(21年)、開館20周年を迎えました。
理事会では、感染症対策として公共施設をモデルに施設利用のガイドラインを設け、独自に休館の判断をするよう対応しています。これまで行事や集会は、直前で中止という判断も余儀なくされました。そのような不安定な中で再開した夕礼拝で、「待っていたんです」と話される方があり、とても嬉しかったです。
この2年はいつも状況をみながら対応せざるを得ませんでしたが、少しずつでも「集まること」だけでなく「参加できること」の選択肢を増やしたいと、一部の会合や行事はオンラインとの併用で行うようにしています。機材なども試行錯誤ですが、20周年記念礼拝もハイブリッドで開催することができました。
また、行事の参加者の方に連絡先等の協力を依頼しています。休会の連絡のためでしたが、個人情報をお預かりする説明をしながら、これまであまりお話をする機会のなかった方とお話することができ、連絡も複数の方法で出来るようになりました。
このような状況だからこそ、東北教区センターが「神様と人とに出会う場所」として、少しでも安心して集うことができ、離れていてもつながりうる可能性を模索し続けたいと考えています。
(大越美穂報/エマオ職員)