「冬になる前にぜひ来てください」(Ⅱテモテ4・21)。冬の到来を前に、パウロがテモテに外套を持って来てほしいと願っているように、北日本の地域では冬の備えが必要である。
晩秋の日課である落ち葉掃きが続く中、礼拝堂内のストーブの煙突の取り付け(今年は灯油の値段が異常に高い!)、車のタイヤの交換、教会敷地内の立木の枝払いと作業を進めた。そして、降雪予報を聞きながら、天気の良い日に植木の雪囲いをし、除雪用具の準備をし、除雪機の試運転をして、一通り冬の備えを終えることになる。
このように冬の到来に向けた準備をあらためて書いてみると、けっこう北国の生活ならではの作業があることに気づかされる。これでも秋田県南の豪雪地域に比べたら、建物の雪囲いや屋根の雪降ろしなどの作業が無い分ラクなものである。
コロナ禍の中で2度目の冬を迎えるが、長く続いている活動自粛等の影響は大きく、正直なところコロナ禍後の教会の伝道の展望を思い描くことができないでいる。しかし一方で、長年の生活の中で冬の備えを身に付けたように、何らかの道が開かれるであろうとも思っている。
コロナ禍の中で受洗者が与えられたとか、会堂建築中といった知らせを耳にする。冬の備えをしながら、各地の教会・伝道所の奮闘を覚えて祈る日々である。
(教団総会書記 雲然俊美)