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肩書きは「自転車部部長」
熊谷 光彦さん
岩手県奥州市で生まれた熊谷さんは、茨城大学の農学部に進んで以来、茨城県に居着いている。大学では環境問題に関心を持ち、当時問題になっていた、霞ヶ浦のアオコ発生について、アオコとバクテリアの相互関係に着目しつつ研究した。卒業後は、食品会社で新製品の開発、また、コンピューター関係の会社でパソコン教室やプログラミングを担当した。
熊谷さんと教会のつながりは、妻の裕子さんが、キリスト者であったことにはじまる。当初、教会に関心が無かった熊谷さんは、日曜日は二人の娘の子守役だった。しかし、娘が教会学校に出席しだしたことがきっかけで、キャンプの手伝いを任されるようになる。ちょっと手伝うだけのはずだったが、のめり込み、娘の受洗に背中を押され自らも受洗。教会では聖歌隊、ホームページの管理、月に一度のカレー作り等を担当する。教会の隣にある茨城YMCAでは、理事の他、具体的に活動をサポートするワイズメンズクラブの会長を務める。
また、友人に誘われてはじめたサイクリングは、趣味が高じてレースにまで出場するようになった他、日本サイクリング協会のインストラクター、茨城県のサイクリングガイドの資格を取り、自転車で町おこしを図る県の事業の中でガイドもしている。
名刺には、「筑波学園教会自転車部部長」との肩書きが印刷されている。教会に自転車部があるわけでは無い。自分を紹介する際、教会に連なる者であることを表すために「勝手に」名乗っているのだそうだ。名刺を作ってから、実際に渡すことが出来ない時期が何年か続いた。しかし、今は、自然な形で手渡しているという。社会のコミュニティー作りに励みつつ、その姿を通して福音が伝わることを願っていると語る。