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信仰により喜ぶ
内田眞一郎さん
内田さんはいつも笑顔だ。高校3年の時、友人に高校生聖書伝道協会(hi-b.a.)に誘われた。初めはあまり乗り気でなかったが、始めると休まず継続する性格で、讃美歌の魅力に触れて通い詰めた。
大学ではYMCAで活動。ある修養会で「わが神、わが神、なぜ私をお見捨てになったのですか」について講師の牧師に質問した。すると「君は祈ったことがあるか」と問われ「ない」と答えると牧師は四つん這いになって祈り始め、その言葉を繰り返すよう促した。これが初めての祈りとなり祈られて祈りを知った。
1957年のイースター。横浜明星教会に初めて出席して洗礼式を見た。翌年4月のイースターに大学2年で川又吉五郎牧師の司式により受洗。転勤先で通っていた教会で知り合った信仰者の妻との結婚式も同教会で行い、与えられた3人の息子も受洗し孫たちも時々礼拝に出席する。
青年時代にワークキャンプでナオミホームの下水工事や教会の奉仕によって引っ込み思案だった自分が変えられていったという。書記役員として長年奉仕し、集会では名司会で皆を楽しませる。最近『教会とわたし(仮)』と題して教会の歴史をまとめ終えた。120頁を越える。
会社勤めから鮮魚仲卸業を経て、横浜共立学園で下支えする裏方の仕事をし、神奈川教区事務所では9年事務方として働き全体教会のためにも祈り仕える機会を得た。
「信仰という揺るぎのないものを与えられて良かった」と語る。愛誦聖句は「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。これこそ、キリスト・イエスにおいて、神があなたがたに望んでおられることです」(一テサロニケ5・16~18)、笑顔の源は神さまの言葉であり応答なのだ。