《北海教区》 「中高生オンライン+対面の集い」
皆に会いたいという思いが形に
北海教区では、毎年教区主催の夏のキャンプと春の合宿を通して、道内の青少年同士が出会い、交流を深めてきた。コロナ禍にあってそれらの開催は叶わなくなったものの、教区青少年活動は歩みを止めることなく、繋がりを絶やさないため出来ることを探し続けた。『中高生オンラインの集い』はそうした模索の中で昨年度から生まれた、ズームを利用しての集会企画である。
昨秋よりの一年で4回のオンライン企画を重ね、20年度の春の集いを中止にして以降初めて、この10月に対面での『集い』を実施した。画面越しではなく、どうしても皆に会いたいという中高生同士の思いが強かったためである。それでも様々な事情で集まるわけにいかない者もある。実行委員会の高校生、大学生、大人が知恵と工夫を出し合って、対面で集まる会場とオンライン参加者とが共に出会える形を実現した。
この集いでは道北クリスチャンセンター主事の藤吉求理子牧師を講師に招き、“農と食”をテーマに学びの時を持ち、グループに分かれて考えや思いを語り合った。開会と閉会の礼拝をも皆で守り、交流やゲームの時間も充実していた。参加者は会場に9名、オンラインに講師含め5名。これまでのように一緒に食事をしたり、宿泊で夜更かしをして過ごすことはできない。それでも集まった中高生たちは、本当に楽しそうに笑い合っていた。
「遠くにいるのに皆に会えてすごく嬉しかった」、「この企画をしてくれて本当にありがとう」といった参加者の感想を受け取るたび、不便や制限があっても、企画を重ねる意味があると強く感じる。建物はなく、決まった形式もないが、確かにこれは中高生の彼ら彼女ら自身が創ったひとつの教会なのだ。どこかに孤独を感じる仲間が一人でもいる限り、「ここにいるよ」と実行委員会は呼びかけ続け、祈り続ける。この灯し火が絶やされてはならない。
(木村 幸報)
《東海教区》 教育部主催 「CS教師研修会」
子どもも大人も楽しむCS
東海教区CS教師研修会を9月20日に、愛宕町教会を会場に行うことができた。テーマは「子どもも大人も楽しむCS、一緒につくるCS」。講師は、関東教区埼玉地区の坂戸いずみ教会、山岡創牧師。
昨年依頼していたものの、コロナ禍のために延期。今年度はどうするか、教育部の委員と共に最後の最後まで話し合った。教区内3県と講師在住の埼玉県、4県のうち、緊急事態宣言が3県以上ある場合は中止にすることを決めてあった。埼玉県と静岡県の2県のみだったので、開催した。
このような緊張下での研修会だったが、子どもたちへの愛を感じる講演となった。講師は生き生きと、これまでの自身の実践を語った。
出席教会20教会、出席者27名、急遽設置したオンラインには、25アクセスがあった。期待していた以上の参加者があり、福音伝道の力強さを覚えた。
山岡牧師は、約20年近く続いている子どもたちとのキャンプについて語った。自らの子ども時代を振り返ることで、子どもも大人も楽しむという視点を与えられたとのこと。「子どもと大人が一緒に聖書の物語を考え、段ボール等で形を作り、能動的に参加することによって、聖書の話が子どもたちの中に印象的に残る」という話には、こちらもわくわくさせられた。
その他、「中高生には真剣に話ができる自分の居場所を提供する。CS教育に楽な近道はない。能動参加型の活動を心掛ける。CS教師、教育委員を長く続ける」などの話もあった。
最後に今後の課題が語られたが、そこでは様々な可能性が無限大にあることに気づかされ、コロナ禍の暗さの中に、希望の光が射し込んだ。
人間の業には限界があるが、主に委ねることによって希望は無限にあるとの喜びを携えて、帰路に着いた。
(川中 真報)