2018年7月に起こった西日本豪雨の災害支援のために2018年12月にまびくら(まびにくらしのぬくもりを)は設置された。まびくらは、東中国教区、岡山キリスト災害支援室(岡キ災)、YMCAせとうち、日本基督教団の4者の祈りによって生み出された施設であり、また全国各地の教会の方々の支援によって運営されてきた。居場所支援、子ども支援、各種イベントの開催を主な働きとしてきた。2020年度は新型コロナウイルスの影響もあり、大幅に活動を縮小せざるを得ない日々が続いたが、教団からの支援により、換気扇、エアコンを増設しながら、コロナ禍にあって可能な支援を続けてきた。
当初の予定の通り、まびくら運営委員会は2021年3月末での閉所を決定し、3月20日に閉所式を開催した。新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、会場にはまびくら運営委員、スタッフ、被災者の25名が集まり、他の方々にはオンラインで視聴していただく方法をとった。礼拝、活動報告が行われた後、沢知恵さんのオンラインコンサートが開催された。これまでまびくらを訪れてくださった方は1万53名(ボランティアに関わってくださった方4591名)。多くの方々の祈りに支えられてきたことを覚えながら、感謝する時ともなった。
真備の地にまびくらはなくなったが、東中国教区は、今後も、これまで共に歩んできた岡キ災と共に支援(主に真備の子ども支援)を展開していくことが決定している。これまでの歩みをお支えくださった皆様に感謝すると共に、今後の働きを覚えてお祈りいただきたい。
(大塚 忍報)