【4915号】痛みを超える信仰

 この秋、教会員のAさんが92歳で天に召された。おだやかに、しっかりと教会の信仰を支えてきてくださった方だったが、彼女の心には教会がもたらした痛みが深く刻まれていた。

 Aさんは、結婚後、夫とその家族が信者だったために教会に通うようになった。ところがその教会は「教団離脱問題」にまきこまれる。1951年、日本基督教団北海教区の半数近い教会が教派教会の結成を目指して教団を離脱した。Aさんの通う教会でも激論の末に離脱を決議する。だが教団への残留を望んだ一部の教会員は教会を離れて新教会を設立し、やがて教団の「北海道特別開拓伝道」の対象として支援を受けた。Aさんの家族はこの新教会の中心的なメンバーだったようだ。

 「一緒に礼拝していた人たちが対立し、教会が割れていくのは、ほんとうにつらかったです。教会が信じられなくなりました。あんな思いは二度としたくありません」と、ふだん口数少ないAさんがきっぱり語ったことばが忘れられない。

 痛ましい分裂を経て設立された教会で、Aさんは洗礼を受けた。その教会も30年を経ずして他の教会と合併し、今はもうない。それでもAさんは、忠実にキリストに仕え続けて各地で教会に連なり、信仰の生涯を全うされた。Aさんが生涯抱えてきた痛みと、そしてそれを超える信仰とを、忘れまい。(教団総会副議長 久世そらち)

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