【4721号】地震に加え、放射線被害の恐怖も

苦渋の決断…福島教会礼拝堂撤去

いわき市は、福島第一原発から半径30キロの屋内退避エリアに一部がかかっている。人々が避難し、物流も滞り、閑散としているこの町には、教団の3つの教会がある(磐城教会、常磐教会、勿来教会)。

常磐教会は、この地に赴任して6年目の武公子先生が牧する。週日は併設する保育園の働きを担っているが、地震直後、園児の家庭を回っていた同労者が突然亡くなった。地震のショックに加え、ライフラインが途絶えた上、原発事故が起り、不安と緊張の中で過ごす。27日になって、教会員と共に礼拝を捧げることが出来た。15名程の教会員がいるが、礼拝出席は7名程であった。保育園には、53名の園児がいるが、登園しているのは9名程である。

磐城教会には、この4月から、上竹裕子牧師が遣わされた。引っ越しが出来なかったために、スーツケース一つだけを持っての赴任である。役員の桜井姉が最低限の生活用品を準備して迎える。「この状況の中で良く赴任して下さいました」と感謝の言葉が語られたが、教会が抱える課題は大きい。

福島教会は地震による建物の被害が最も大きかった。ヴォーリスが設計し、文化財にも指定されている築102年の会堂だった。地震によって外壁のレンガが崩れ、ひびが入った。その数は、繰り返される余震の度に増えていった。補修するには多くの費用がかかる上、いつ倒れるか分からない建物を放置することは出来ない。教会堂を取り壊す苦渋の決断を下すことになった。現在は、会堂の隣にある伝道館にて礼拝を捧げている。同じく福島市内に建てられている福島新町教会もヴォーリスが建てた会堂で築84年と古く、建物の損傷は激しい。

東日本大震災の被害は津波によるものが大きく、いわき市、福島市とも町の中心部は、目に見える形での震災の爪痕はほとんどない。しかし、放射線という見えない敵が、人々に暗い影を落としている。

今回、支援物資を届けるために福島に赴いた松本周先生(聖学院大学)に同行し、いわき市の教会を支援している島田進先生(日立教会)に案内していただいた。両氏とも、教区の枠を超えて、物心両面において長期的に支援しつつ、伝道を進めて行くことが大切だとの認識を示した。

(島田惠吾報)

 

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