越谷教会の住所は御殿町だ。徳川家康の別荘があった地であり町名が御殿町。越谷で一番地盤の強い地だ。
中越地震の時、十日町教会が避難所となりボランティアセンターとなって、教会堂が用いられているのを見て、災害時には教会を避難所に出来るか、耐震診断を行った。その結果強い建物であることが証明された。
今年の始めに町内会から「避難所にして欲しい」との依頼があり、喜んで承諾した。そして、10月の役員会では、一人暮らしの信徒が召され、資産を教会に寄付されることになったので、これを基金としてソーラーシステムを設置して避難所としての整備をすることにした。
そして台風19号が猛威を振るった。御殿町は大きな橋二つ、小さな橋三つ。橋を渡らなければ御殿町には入れない。私の家の前は中規模の川で、台風接近にともない30時間、市から委託された業者が監視をしつづけた。水位が上がり、避難すべきかどうか、迷ったが、2階に寝れば大丈夫と思って避難しなかった。町内会の要請で、教会に4組のご夫妻が避難してこられた。次の朝、台風が去って、「安心して眠れました」と感謝して帰られた。「震度5を超えて交通がとまったら園児を無理して迎えに来ないでください」と保護者に伝えてある。園舎でもある教会建物には毛布、食料、水など三日分が備えられている。(教団総会議長 石橋秀雄)