今年の宣教師会議は3月25〜28日、山梨県清里にある清泉寮を会場にして行われた。今回は初めてのケースとして前半の二泊三日は通常のスタイルで行い42名の出席。後半の一泊二日は韓国から派遣された宣教師と派遣元の担当者を対象に17名の出席であった。
前半のハイライトは参加者を6グループに分け、①中学1、2年生にどのように説教するか?②青年をいかに教会に招くか?③教会で期待される宣教師像、④今教会で話題にすべきこと、⑤教会の宣教のための企画について、⑥日本人に伝道する難しさ、等について協議した。
二日目の午前は広い敷地を持ち、清里の豊かな自然に囲まれている清泉寮の提供するプログラムに参加した。参加者を3つのグループに分け、第一のグループは酪農体験の中のバター作りを経験した。第二のグループはレンジャー(自然案内人)のガイドにより、安全に森の中の散歩を楽しんだ。第三のグループはポール・ラッシュ記念館を見学した。ポール・ラッシュ博士は清泉寮を運営するキープ協会の創設者。日本にアメリカンフットボールを紹介した人物としても良く知られている。ラッシュ博士は広い敷地に井戸を3つ掘り、現在も清泉寮本館、清泉寮自然学校、キャンプ場はそれぞれ3つの井戸水を飲料水として利用している。多くの宣教師がこの施設を気に入り、来年の宣教師会議も清泉寮を使用する予定。
第2部とも言える宣教師会議を持った理由は、教団で働く約60名の宣教師のうち、教団の教会で主任として働いているのは韓国派遣の宣教師以外では2名しかいない。一方韓国派遣の宣教師は9名。教団の教会形成に韓国派遣の宣教師の働きが必要不可欠になりつつある。
今回は現場で働く宣教師の悩みを共有する貴重な機会となった。教団三役と総幹事も参加した。(加藤 誠報)