第36総会期第5回世界宣教委員会が7月9日、教団会議室で開かれた。
多くの派遣宣教師や訪問者、関連委員会の報告を承認。特に、今回、村山盛芳委員長と加藤誠幹事とがアメリカに派遣している宣教師を訪問したこと、また、任期を終えて帰国された南吉衛宣教師の、帰国報告を聞くことに多くの関心と時間を割いた。
アメリカ訪問は、6月13日~23日、ロサンゼルスやサンノゼ、サンフランシスコの宮川裕美子、西之園路子、佐原光児各宣教師とそれぞれの教会訪問のほか、サクラメントで開かれた合同メソジスト教会カリフォルニア・ネバダ部会の年会にも出席。また6月18日より、ニューヨークに移って相良昌彦、小海光各宣教師の働きを聞き、アメリカ改革教会のニューヨーク教区事務所、合同メソジスト教会の海外宣教局訪問も行った。
多忙なスケジュールであったが、それぞれの宣教師が置かれている状況を実際に見、また直接に宣教師や教会の信徒の話を聞くことができ有益であったこと、また、このような問安の機会を派遣宣教師が強く求めており大いに喜ばれたこと、厳しい状況に置かれているところが多いことを実感できたことなどが報告された。
なお、加藤幹事はアメリカ訪問に先立って、6月7~12日ドイツのケルン・ボン日本語キリスト教会の林原泰樹宣教師と教会員とを訪問し、EMS宣教会議にも出席するというハードスケジュールであった。
16に及ぶ協議事項のうち、以下に4つを挙げたい。
1.南吉衛宣教師の西南ドイツ宣教局エキュメニカル開発途上国援助部門での働きを3月31日をもって辞任することを感謝と共に承認。
2.カナダ・フレーザーバレー日系人教会は、人数の減少と財政難により6月をもって教会活動を終えることが伝えられていたが、カナダ合同教会の国内伝道基金の助成を受けて、日本語礼拝に加えて他の移民の国際結婚家族への奉仕活動やアジア系・アフリカ系移民の人々とのかかわりと交わりを深める働きなどにも手を広げることになり、働きが継続されることになった。木原葉子宣教師の任期延長の申請をするよう求めることとした。
3.在外宣教師より届けられている年度報告書を読み、これに対して各委員が分担して感謝と慰労の返書を書くことにし、担当を決めた。
4.第2回退任宣教師感謝ツアーはカナダからの強い希望もあり、実施することを次期委員会に申し送る。また、その実施にあたって、現地の元宣教師、三井義牧師と連絡しつつ、旅行社に実務を担当させることとした。
(秋山徹報)