【4702号】第11回 部落解放全国会議開催

 

◆出会えない関係からの解放を求めて

11回部落解放全国会議は、67日から9日にかけて浅草の東京都人権プラザで行われ、のべ215名の参加者を与えられた。

開会礼拝では小島仰太牧師(浅草教会)が説教にあたり、浅草の地での生活困窮者との出会いを痛切に語られた。その後、東谷誠部落解放センター運営委員長による基調報告、東京・西東京教区、部落解放青年ゼミin関東、京都教区の取り組み報告に続いて、浦本誉至史さん(部落解放同盟東京都連合会執行委員)による記念講演があった。浦本さんは大量差別はがき事件の被害者として、事件に遭われていた当時の苦しい胸の内と命がけの闘いを披瀝され、また、事件の裏側に潜む匿名社会、格差社会の問題点等にも触れられた。夕食は浅草駅近くの神谷バーに移動し、交流会として行われた。

2日目は、朝から多磨全生園、品川食肉市場・芝浦と場、台東、墨田、荒川の各フィールドワークに出発。各地で解放運動の生き生きとした取り組みに触れた。夕刻には長谷川三郎さん(部落解放同盟東京都連委員長)より、東京の被差別部落の歴史と現状について講演があり、なぜ「東京には部落はない」ということが定説のように流布されるようになったのか、その中で現在なお続発している東京特有の匿名性に由来する差別事件、それらを克服するための人権侵害救済法制定のための国民的運動の必要性などを訴えられた。

夕食後、志村真さん(中部学院大学短期大学部宗教主事)による聖書を読む集会が行われた。志村さんは、ご自身が関わってこられたスリランカの内戦状況と照らし合わせながら、福音書のイエスによる癒しの奇跡の場面等を取りあげ、そこに登場する人々がいずれも戦争下・植民地支配下の暴力被害者であることを論証し、イエスの宣教が戦争暴力の犠牲者と向き合うものであったことが示された。その後、分科会に分かれての討議を行った。

3日目は、全体会において片岡平和さんによるドイツ、シンティ・ロマの人々との交流の旅の報告があった後、会議宣言文案を巡って協議がなされた。宣言文の確定には至らなかったが、この会議で受けたそれぞれの思いを出し合うことができた。派遣礼拝では池田季美枝牧師(富貴島教会)が、ご自身が関わっておられる「IDAHO」(国際反ホモフォビアの日)の生き生きとした取り組みから、それぞれの地へと再び遣わされる者たちの背中を押すメッセージを語られた。

過密なスケジュールの中、互いの意見交換を十分になす時間を取れなかった点が反省点であるが、部落解放全国会議を東京の地、更には歴史上関東の部落の中心地であった浅草で行い、濃密な時間を多くの人々が共有することができたことは、画期的であったと思う。

(大久保正禎・実行委員会書記)

 

◆全国から215名集う

第11回部落解放全国会議を東京・浅草で開催しました。東京教区・西東京教区、部落解放センターで共催して行いました。最初は不安でしたが、実行委員20名が協力して、参加者215名の集会ができました。
日本で今一番被差別部落の人が多く住んでいるであろうといわれる東京で実りある、多くの出会いのある、部落解放が前進していく良き集会が出来たことを感謝します。
西日本とは違い、東京では、この問題がとりあげられることはほとんどありません。東京にも被差別部落があるにも関わらず、敗戦後、東京都が「東京には被差別部落はない」という差別行政をつづけてきた結果、学校教育でもそのことに触れる学校は多くはありません。その結果、東京にも歴とした「被差別部落」があるにもかかわらず、人々は無関心のままです。
そして「寝た子を起こすな」というように考える人も少なくないのです。また全国から「被差別部落」出身者が自らの出自を名乗ることなく、ひっそりと暮らしているのが、東京です。そのような理由から、ぜひ東京で開催したいとの声があがりました。開催にあたって部落解放同盟東京都連、東京同宗連の方々の協力を得ましたことは大変感謝でした。
そして、東京都連の浦本誉至史さんは、フィールドワークの講師として、また「大量差別はがき事件」の被害者としての自らの体験を通して、どのような被害に遭い、地域の人々は彼が「被差別部落」出身者だとわかると、排斥しようとしたこと、しかも自分の名前が勝手に使われ、ハンセン病療養所の人々を苦しめる「差別文書」を書いた犯人としてマスコミに疑われ、自分の筆跡と犯人の筆跡が違うことをカメラの前で、証明しなくてはならなかった屈辱の体験を語られました。そしてその犯人が、正規職員ではなく、非正規職員であり、むしゃくしゃしたので犯行に及んだという彼を理解しようとする姿勢にはうたれました。
また長谷川三郎委員長は、「『東京における部落差別の現状と課題』」と題して、自らの体験を踏まえた講演をして下さいました。これらの都連の方々の貴重な講演、そして、中部学院大学短期大学部宗教主事の志村真さんによる聖書研究、苦しむ人たちの側から聖書を読む。など盛り沢山のプログラムでありましたが、もう少しゆとりがあった方が良い、参加者の分かち合いが足りなかったのではないのかという意見に対しては真摯に心を傾け、第12回の全国会議の委員会の方々に引き継ぎたいと願っています。
この第11回の全国会議を担当させて戴き、これからも教団の部落解放センターが2000年に7月12日制定した「部落解放方針」を推進させるため、部落解放祈りの日を浸透させ、そのための啓発活動にも積極的に関わり、47年間も「見えない手錠」につながれたままの石川一雄さんの闘いにも連帯して行きたいと願っています。
以上感謝をもって報告します。
(真鍋孝幸・実行委員)

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