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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4889号】 夏、教会青年たちが海外プログラムに参加

2018年10月6日

I Love Taiwan Mission 活き活きとした青年たちに触れる
 今年も台湾基督長老教会(PCT)青年委員会が主催するI Love Taiwan Mission(ILT)が、「初αThe beginning」というテーマで7月4日から21日に行われた。

 ILTの企画・運営はすべてPCT青年主体で行われており昨年末から準備を始めていたそうだ。「教会活動に関わることが楽しくて」活き活きしている台湾青年の姿に、日本の青年は毎年感銘を受ける。そして、教会に青年たちの居場所があることに羨ましさを覚えて帰国する。

 ILTは、海外で生まれた台湾ルーツの青年が夏期休暇中に帰郷し、現地教会での奉仕を通して神様と台湾に出会うことが最初の目的であった。現在は国内外の青年や現地教会が共に主を礼拝し、仕え合うことで「主の大家族」を体験することが中心になっている。今年は107名の国内外青年(海外から10ヶ国)が集まった。

 メインは10日間の現地教会における奉仕である。参加者は台湾各地の教会に派遣され夏キャンプの奉仕をする。キャンプ中、海外青年は自らの文化、歴史、料理、踊り、讃美歌を分かち合う。原住民の教会に派遣された参加者もおり、現地教会の青年が井上伊之助(日本が統治していた時代に原住民へ大きな影響を与えたキリスト者)について子どもたちに教える時間があったそうだ。

 参加者の印象に深く残ったのは、台湾教会の大人が青年たちに、青年たちが子どもたちに、そして海外青年に向ける非常に温かく細やかな「まなざし」だった。小さき者を慈しむ主イエスの教え(マタイ25・40)を彼ら、彼女らの「まなざし」を通して思い起こしたという声があった。

 教団は台湾協約委員会を通して2009年からILTへ青年を派遣している。これまでの参加者や、他の海外派遣プログラムの参加者の情報共有によって、久保島結希氏(東大宮)、志茂誠氏(大和キリスト)、小林七海氏(芦屋浜)、大山海声氏(セムナン)を派遣した。祈りと支えに感謝する。 (廣中佳実報)

 

台湾ユースミッション 台湾と日本の歴史に学ぶ経験
 8月17日から27日、台湾ユースミッションが行われた。2006年に始まった日本基督教団と台湾基督長老教会(PCT)の青年交流である。日本の青年4名(新報で公募)と牧師1名が台湾を訪ねた。

 台湾側は4名の青年(台湾語、中国語、日本語、英語を話す)が、台北市から高雄市まで案内してくれた。双方のメンバーの多くが2年前のユースミッション(軽井沢など)や東北教区キャンプで友になっていた。今回は日本側も青年リーダーを置いた。ほぼ毎朝夜、デボーション(一人一人が担当の礼拝)を行い、聖書を読み語り合った。

 19日は台北市の4教会に分かれて礼拝し、夕に苗栗縣の三義(さんぎ)教会で青少年と交流した。20日から中部のPCTのキャンプ場に三泊した。キャンプ場は、既に召された謝緯牧師が青少年伝道のために献げた財で造られ、青少年の信仰のため有効に用いられている。青少年伝道のプログラムを継続することが実りをもたらすと学んだ。青年が互いの教団・教会を紹介し、山登りを楽しんだ。21日は、霧社事件(日本植民地時代の1930年に多くの日本人が殺された事件)の現場に近い、セデック族の教会である史努櫻(スーヌーイン)教会で交流した。高齢者は日本語を話し、機織りの見事な技術を持つ。後半に台中市、高雄市を見学し、戦時中に高雄で空襲があったことを知った。26日は高雄の新莊(しんしょう)教会の礼拝(台湾語)に皆で出席し、日本語で讃美する機会を与えられた。

 親日的な人が多いが、日本に厳しい人にも会った(1895~1945年の植民地支配)。決して忘れてはいけない。

 しかし青年は親しく交流し、信仰的にすばらしい刺激を受けた。ぜひ継続してほしい。私が訪ねた4教会にはドラムセットとギターがあり、伝統的な讃美と最新の讃美が献げられていた。(石田真一郎報)

 

カナダ青年研修ツアー 初の青年研修を開催
 8月20日から29日まで、世界宣教部を通して派遣された教団、聖公会、在日大韓教会等に属する青年たち10名をバンクーバーに迎えて、研修ツアーを行った。

 20日到着後、翌21日は、ブリティッシュコロンビア州立大学を訪ね、構内にあるバンクーバー神学校でR・トッピング校長から同校の神学教育の特色についてビデオを使った説明を受けた。先住民博物館、ボタニカルガーデンを見学し、先住民の文化と自然に触れた。

 22日は、セントアンドリュース・ウェスレー合同教会を訪ね、デイキャンプに参加している子どもたちと、折り紙、コマ回し等、日本の遊びを通して文化と言葉の違いを超えた交流をした。

 23日は、キリスト教超教派の社会正義に取り組む団体「カイロス」と、先住民リーダーを招き、植民地政策の下、土地と家族共同体のつながりを奪われた先住民の悲しみの歴史を学ぶ「ブランケット・エクササイズ」を体験した。先住民の長老メラニー氏の体験談、受継がれた彼女のドラムと歌に耳を傾け、多くの参加者にとってこのツアーのハイライトと言える深い経験となった。

 24日は、ダウンタウン東部のホームレスの街で人々に仕え、シェルターと食事、その他、様々なサービスを提供している第一合同教会を訪ね、聖書とキリスト教信仰に深く根差し柔軟に人々のニーズに応える姿勢に一同深く心を打たれた。24日の夕方から26日にかけて、5つの近隣・郊外の教会のメンバー宅に分かれてホームステイを経験し、日曜日はそれぞれの教会に出席した。

 山火事の影響で煙のかかった空もようやく晴れ、27日は、ウィッスラーで氷河の残る山々を一望した。

 28日は、日系人発祥の地スティーブストンから太平洋を望み、カナダの雄大な自然を体感し、充実した9日間の学びを振り返った。
(木原葉子報)

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