【4889号】伝道のともしび 与え続ける神様を信じて 関東教区・益子教会牧師 大下 正人

 益子教会は、栃木県東南の端にあります。町は益子焼が有名で大勢の陶芸家が住んでおり至る所に登り窯があります。益子教会の造りは栃木県産の大谷石を積み上げた教会です。この建材は夏にひんやりと涼しいです。

 2011年東日本大震災によって益子も大きく揺れました。その揺れで陶芸の命ともいえる登り窯は至る所で崩れました。陶器販売も痛手を負いました。私の知り合いも登り窯が壊れてしまい現在も直せない状況です。

 益子教会も例外ではなく、大谷石は横揺れに弱く倒壊するかもしれないと、当時の代務の先生が見に行くと、建物自体は神様が守ってくださいました。屋根につけられた十字架とその周りだけが壊れました。まるで神様がその会堂を守られた様に思えました。

 その後、皆様の東日本震災救援募金によって補修をしました。その3年後に私は益子教会に就任しました。就任以前は10名前後の教会でしたが、就任当時、教会員は0名でした。以前の教会員は、年を重ね高齢化が進み施設に入ったり、引っ越したり、消息不明であったり、様々な事情で教会から離れてしまいました。礼拝も一人で行い、壁に向かって説教をするようなことも度々ありました。その時に思い出すのが、ある先輩の牧師からの一言です。「一人での礼拝は、今神様があなたとの対話を求めているかもしれないね」という言葉で、これを思い出し礼拝を続けました。

 しかし実際には、色々な面で一人での礼拝は限界があります。もうだめか、辞めようかと感じることも何度もありました。しかし、神様はまるで続けなさいと言わんばかりに、様々なことを用意し与え続けるのです。人間の思いをはるかに超えた力で働かれます。就任して間もない頃、西那須野教会から兼任の招聘の声をかけていただきました。この益子教会では厳しい状況でありましたが、宣教の業が可能な様にしてくださったのです。

 また、時々、礼拝に参加して来られていた姉妹が突然「私4月から来られません」と話してこられました。驚き何事かと話を聞いてみると免許証を返納して運転ができないと聞き、咄嗟に「わたしが迎えに行きますよ」と声をかけ喜ばれました。これでいつも誰かが礼拝に来て賛美の声も大きくなると考えました。その後、その方が友人に声をかけてくださり、たった一人での礼拝は少なくなりました。説教もやはり聞いてくださる方がいると力の入り方が違うなと実感しました。

 二つの教会を兼任することは大変でした。当時教会員が一人もおりませんでしたから、会計も全てやらなくてはならないので、電気代を忘れて電気がつかなかったり水道が止められたり、礼拝に来る方が大丈夫かと思うくらいでした。当然、自分の生活にかける時間がありませんでした。そんなときでも神様は助けてくださるのです。自分の足りない部分を補ってくれる素晴らしい方と結婚することも出来ました。

 現在、毎週土曜日1時間半かけて礼拝を守っています。4、5人で共に礼拝を献げています。礼拝終了後、食事をして交わりの時が与えられています。御言葉の分かち合いと共に食事の糧をいただくことが出来るのは本当に幸せなことだと思います。出席者が料理を毎週作り良き交わりをしています。礼拝の話や困っていることも含めてゆっくりと話をし、より深くかかわることができるのです。

 こういった交わりが出来るのも小さな教会の醍醐味ではないかと思います。これも神様の配慮だと思います。初代教会のように礼拝と食事をする交わりの大切さを改めて思わされました。

 地域の方が教会へと来られるように、与え続ける神様を信じて礼拝を献げてまいりたいと思います。御加祷下さい。

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