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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4685号】秋季教師検定試験

2009年10月24日

 

教師の働きと両立困難な中でこそ

日常の研鑽を積むことが

 

2009年秋季教師検定試験が915日(火)~17日(木)、大阪会場(大阪クリスチャンセンター)において行われた。

受験者総数は93名。試験直後に行われた検定委員会での学科試験判定の結果は次の通りである。

正教師試験は64名が受験し、合格者が33名、保留者が23名、不合格者が8名であった。また補教師試験は25名が受験し、合格者が2名、保留者が5名、継続者が17名、不合格者が1名であった。

保留者とは、学科試験の結果が合格点にわずかに及ばなかった受験者で、レポートが課せられ、後日そのレポートによる再判定を受ける者のことである。

また継続者とは、主にCコースにおいて、複数年かけて補教師試験を受験する者の中で、次回以降も受験する必要がある者のことである。

今回はさらに、他教団からの教師転入志願者4名の審査を行った。(正教師2名、補教師2名)。

秋季の教師検定試験は、正教師試験の受験者が多くなる。受験者は、既にそれぞれの遣わされた場において、日々宣教の業に励む中で試験の準備をすることになり、教会・伝道所の主任担任教師、あるいは担任教師としての働きと両立することには困難な面があると思われる。

しかし、検定委員会は、提出物の課題・学科試験の問題のいずれにおいても、毎回、基本的なことを求めてきた。

つまり、教師として宣教にあたる時、どうしても弁えておかなければならない事柄を、問うてきたということである。

事前に提出を求められる聖書釈義・説教や論文課題は、現場の多忙を理由に諦めてしまわずに、工夫して時間を作り、真摯に取り組んで欲しい。

 

神学的思索に欠ける答案が

 

説教は、主日毎の務めに直結する課題であるにもかかわらず、釈義から黙想を経て説教作成に至るまでの流れが十分に整っていないものが少なくなかった。説教者にとって基本的かつ日常的な営みが軽んじられているのではないかと懸念される。講壇の将来に不安を感じさせる結果であった。

組織神学の課題は、教師としてどのように立つかという神学的実存に関わる問いであったにもかかわらず、参考書をまとめただけのような神学的思索に欠ける答案が多く見られたことは残念であった。

教会史・教理史については、近年、よい参考書も出ているので、ひと通りきちんと読んで、歴史の流れを押さえることが大事である。特に今回は、学科試験の結果において、よく備えをして臨んだ人とそうでない人の違いが顕著に現れた。

教憲教規および諸規則・宗教法人法の試験は、規則の参照が可能であるためか、あまり準備していないと思われる答案も多い。参照箇所が的外れのものもあり、どこに何が書かれているのか事前にひと通り読んで、頭に入れておく必要がある。

主任担任教師になれば、法規に基づく事務処理や手続きが必要になる。これもまた、教会に仕えるために大事な学びであることを弁えて準備して欲しい。

学科試験後の個人面接に先立ち、面接の1日目と2日目に全体会が行われた。最初に各委員の紹介、次いで倉橋康夫委員長が挨拶し、今回の試験全般について説明した。その中で、委員長は現教師検定委員会の検定方針を説明し、特に教憲第9条の「神に召されて正規の手続きを経て献身した者」について丁寧な説明がなされた。

その後、質疑応答の時間が持たれたが、受験者の中から、試験時間に参照すべく配布される『宗教法人法』、および希望者に配布される聖書の文字が小さくて読みにくかったため、配慮を求める声があった。その後の委員会で、次回の試験からの対応について相談した。

教会と教団全体にとって、教師を立てるということは極めて重要な課題であり、当委員会に課せられている責任の重大さを思う。主の召しに応えて教師として立つ人たちが多く起こされることを祈るものである。

(東野尚志報)

 

講 評

 

日本基督教団の教会的な任務で重要なものの一つが、教団の教師を立てることです。教師検定委員会はそのための実務を担っています。検定委員自身が現任地を持っている教職です。

従って、試験を実施するに際して、伝道者としての同労者の誕生を心から願っています。

受験者に求められることは、神学の基本的・基礎的な知識と思考力です。今回は秋季試験でしたので、正教師受験者が多くおりました。その結果から感じたことは、神学的な思考力の不足が目立ったことです。

しかし、これは日常のみ言葉の奉仕における研鑽を積むことによって達成できることだと思います。

聖書研究の準備、説教の準備に、手を抜かないで取り組んで頂きたい、と感じました。

また、提出物(論文、釈義と説教)は期限を守るよう心掛けて下さい。

(倉橋康夫)

 

2009年秋季・正教師検定試験問題

 

教憲教規および諸規則・宗教法人法(60分)

次の2題に答えてください。

1.宗教法人の管理をめぐって、宗教法人法に基づき、重要な点を三点あげて述べてください。

2.教憲教規は教区をどのように規定し、教区の役割をとらえていますか。また教区の将来の在り方についてあなたの考え方を自由に述べてください。

 

旧約聖書神学(60分)

次の2題について答えてください。

1.イスラエルの知恵についてテキストをあげて述べてください。

2.申命記の内容と神学思想について述べてください。

 

新約聖書神学(60分)

次の3題のうちから2題を選んで答えてください。

1.マルコによる福音書の神学について

2.ヨハネによる福音書の「聖霊」について

3.パウロにおける「福音と律法」について

 

教会史(60分)

次の2題に答えてください。

1.ニカイア・コンスタンティノポリス信条について、その特徴について述べてください。(40点)

2.①~④のうち、3題について簡潔に説明してください。(20点×3

①ルターの「宗教改革の三大文書」

②ユグノー戦争

③メソディスト運動

④明治初期における「公会」

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