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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4807号】♦日本基督教団・在日大韓基督教会協約締結30周年記念集会♦

2014年10月11日

協約のこれまで・今・これからを協議

 1984年2月8日、教団、在日大韓基督教会(KCCJ)にて結ばれた協約の30周年記念集会が、この9月16日、在日本韓国YMCA(東京・千代田)にて開催された。

 開会にて献げられた記念礼拝は、伊藤瑞男教団副議長司式、趙重來(チョウ・ジュンレ)KCCJ総会長・船橋教会牧師が「山に立ちなさい」と題して説教した。列王記から、恐れ洞穴に閉じ籠る預言者エリヤを、神は再び召され、広く開かれている地平、バアルに跪かなかった残りの者たちを示されたこと、両教会も現状維持ではなく、今、新しい歩みを始めなくてはならないことを語った。

 昼食を兼ねたレセプションにて出席者紹介ののち、午後には発題者4名を立て、長崎哲夫総幹事司会により、協約の過去、現在、未来について発題、パネルディスカッションが行なわれた。

 李根秀(イ・グンス)総会書記・大垣教会牧師は、協約の過去と現在について、協約締結前には各個教会レベルでは十分に議論が浸透していない印象であったこと、1983年10月に行われたKCCJ総会での協約批准の議論では「教団からの宣教協約金1億円は賠償金か」との質問が議場からあったこと等を紹介した。30年を経た協約の成果は「何が変わったか正直言って疑問を呈さざるを得ない」とした。

 許伯基(ホ・ペッキ)信徒委員長・つくば東京教会牧師は、協約の未来について協約に沿って積極的に考察した。人事交流、宣教師の訓練・協働の可能性、開拓伝道における礼拝堂提供、在日韓国・朝鮮人人権問題への取組みについて紹介、展望を語った。またKCCJ主催にて15年秋の開催準備が進められている「マイノリティ問題と宣教戦略国際会議」への教団の協力を訴えた。

 張田眞歴史共同研究委員は、協約締結30年を喜びとするとして「より深い教会的交わりと宣教協力関係を樹立するため、協約文の更新、指針作成」を提案した。協約文にはあいまいな文言や協約締結当時の教団の宣教理解が反映された文言がある。更新によって多くの教会が協約の主旨に賛同し得るとした。

 小橋孝一歴史共同研究委員は、協約のこれからとして、青年、婦人、役員、子ども、教職等、さまざま分野の交流、伝道協力が行われ相互理解をなお一層深める必要があるとした。また外国人住民基本法制定等に見られる社会的課題への取組み促進、広くNCC加盟教会・団体と両教会の交流・協力を訴えた。

 各発題を巡って活発にパネルディスカッションが行われた。

 閉会礼拝では、金性済(キム・ソンジェ)副総会長・名古屋教会牧師が司式、「本来の命と力の回復」と題した説教にて石橋秀雄議長は、ペトロの最初の説教に魂を打たれた人々の姿を引き、礼拝、聖礼典、そして伝道において本当の命の回復があると説教した。

 教団25名、KCCJ34名の参加だった。 (新報編集部報)

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