児童養護施設の実践について学ぶ
第4回社会委員会が2月29日~3月1日、金沢長町教会を会場にして開催された。
開会礼拝の後、「キリスト教と社会福祉—児童養護施設における実践から—」と題して、虹釜和昭氏(北陸学院大学教授)を講師として招き、学びの時を持った。虹釜氏は金沢市にある梅光児童園の施設長をしていた方である。
児童養護施設で暮らしているこどもたちの家族背景や、課題について、また梅光児童園の施設の特色と課題について、パワーポイントを用いて説明した。
特に虹釜氏は「愛着」について語った。柔軟性は愛着によって形成されるものであり、愛着の未形成によって、さまざまな障がいが考えられる。親から得ることの出来なかった感情が職員との間で行われる。そのことの背景や支えにキリスト教が必要と語られた。講演後には、質疑や意見が出され、話し合われた。
その後開催された委員会では、諸報告がされ、特記すべきことは、死刑執行を繰り返さない要望書を、内閣総理、法務各大臣宛て送付したこと、「第3回『マイノリティ問題と宣教』国際会議」に社会委員会より全国募金を合わせて50万円拠出したことが報告された。
協議事項としては、クリスマス献金をもとに実施している社会福祉施設への援助については、各教区より推薦された8施設に各12万円送ることを決めた。
全国社会委員長会議は、2016年6月13日~14日に教団会議室で開催を予定している。題は「3・11東日本大震災から5年」とする。
「社会委員会通信」第49号発行について話し合われた。
その他、社会委員会の使命に関わる事柄について協議し、意見を交換した。 (加藤孔二報)