【4875号】伝道のともしび 「受けるよりは与える」教会へ  關橋 賢

 2011年3月11日、私は東京神学大学で執り行われていた先輩方の卒業式に出席していました。式が行われる礼拝堂は卒業生とその関係者で埋め尽くされていたので、2階の大教室に設置されたプロジェクター越しに中継される式の様子を他の学生たちと一緒に見ていました。当時の学長であった近藤勝彦牧師の式辞が始まってしばらくすると、激しい揺れに襲われ、床が抜けて下に落ちてしまうのではないかという恐怖を覚えました。仙台に住む親戚から電気・ガス・水道などのインフラがすべてとまり、自宅から避難していると知ったのは震災の2日後でした。

 東京で私が恐怖を覚えたあの激しい揺れは、北関東の内陸にある群馬の地にも押し寄せ、震度5弱の地震によって、献堂から59年を経た原市教会の会堂にも被害が出ました。

 原市教会は安中教会の枝教会として1886年に創立され、現在の会堂は1952年に完成・献堂されました。清水建設によって建設されたコンクリート造りの重厚な建物ですが、東日本大震災が起こる前から壁やトイレ、天井などがいたんでおりました。徐々に会堂の修繕を始めていたところ、東日本大震災による強い揺れに襲われました。

 地震によって教会学校を行う小礼拝堂が潰れ、トイレ、壁、そして天井がますます傷みました。壁にもあちらこちらにひびが入りました。鑑定の結果、天井の修繕が急を要するとの報告を受け、役員会で議論を重ね、約1500万円をかけて天井や壁の補修とトイレの改修という大規模な修繕を決定しました。教会の維持のために積立てていた基本金から約800万円を用いることを決め、さらに教会内で400万円を目標に募金を呼びかけたところ、幸いにも早くに目標額に達しました。また、教団から被災教会と認定され、300万円を教団被災教会支援金より援助していただきました。被災地の教会を覚えて祈り、献金してくださった皆様に深く感謝を申し上げます。

 修繕を終えた会堂では2014年に新しく牧師を招聘した際に就任式が執り行われました。また2016年10月9日には創立130周年記念礼拝が行われました。

 原市教会では震災以降もクリスマス献金、教会バザーの収益、イースター献金の一部を東日本大震災、熊本地震、広島土砂災害などの被災地支援のために献げてきました。そしてこれからも、災害などによって困難にある教会や被災者を覚えて祈り、献金を献げていきます。「あなたがたもこのように働いて弱い者を助けるように、また、主イエス御自身が『受けるよりは与える方が幸いである』と言われた言葉を思い出すように」(使徒言行録20・35)。この御言葉を生きる教会として、これからも主と共に歩んで参ります。
(関東教区・原市教会牧師)

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