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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4852 ・53号】奥羽教区社会問題セミナー

2016年12月17日

 10月10日〜11日、奥羽キリスト教センターで第31回奥羽教区社会問題セミナーが開かれた。今年は統一協会・カルト問題に取り組む東北・関東・東京・西東京・神奈川教区の世話人、委員も参加した。

 1日目は藤枝宗浩氏(基督教大韓監理会宣教師)、小海基氏(荻窪教会牧師)より「最近のカルト状況と予防について〜特に統一協会と新天地」と題して話してもらった。統一協会(世界平和統一家庭連合)は三分裂した状態が続いている。新天地は既成教会の信徒を伝道対象にし、今も拡大し続けている。統一協会と違い社会的な問題を起こさず、秘密主義を徹底するため、予防教育は中・高生から始める必要がある。そのためには新天地について知り、秘密裏に行われる聖書勉強会への注意を喚起し、改めて天地創造から再臨までの全体像を学ぶことが提案された。併せて、新天地をはじめとするカルトに乗っ取られない教会形成をしていく必要がある。トップダウン式の運営をしていないか、関心が内側だけに向いていないかを点検したい。他にも相談が寄せられるキリスト教系の団体は多い。摂理、ヨハン・キリスト教会、クリスチャントゥデイ、禹グループなど。イスラム教系の団体も出現し、すでに教会に接触している。『カルトって知ってますか?』(教団統一原理問題連絡会)を各教会に一冊は備えて、情報を共有してほしい。

 2日目は吉田好里氏(新松戸幸谷教会牧師)より「カルト被害者への相談の仕方」と題して、相談を受けるにあたってのポイントを話してもらった。相談者である家族に統一協会の情報を得てもらうため書籍等を紹介し、家族が中心になって本人と話し合いを続けること、本人と牧師との面談を希望する場合は本人の了解を得ること、被害に関する弁償は弁護士に依頼すること、ケースによっては他の牧師と連携すること、脱会後にもケアが必要であることなどである。

 このセミナー中には性差別問題小委員会の時間が設けられ、またセミナーに先立ち、市民も参加する脱原発講演会が行われた。
(与那城初穂報)

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